エネルギーの最適化で、脱炭素を実現する。レジル株式会社が求めるのは「ともに困難に抗える仲間」

2024.01.16

スタートアップ分析

エネルギーの最適化で、脱炭素を実現する。レジル株式会社が求めるのは「ともに困難に抗える仲間」

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2023年9月、「中央電力」から社名を変更し、クライメートテックカンパニーとして生まれ変わったレジル株式会社。祖業である「マンション一括受電サービス」の事業化以来、エネルギー分野で約30年以上にわたって磨いてきた技術と、スタートアップさながらの情熱とスピード感で、脱炭素という社会課題の解決に挑んでいます。そんな同社を率いる丹治保積代表取締役社長にお話しを伺いました。

「分散型エネルギー事業」「グリーンエネルギー事業」「エネルギーDX事業」という3本の柱

——まずは御社の事業について教えてください。

弊社は電力市場の自由化に先がけて、国内ではじめて「マンションの一括受電サービス」を事業化した会社です。簡単に説明すると、これはマンション全世帯で電気を一括契約することで使用料金を抑えるサービスで、関東・関西を中心として約2,200棟 17万世帯に電力を供給してきました。

そのなかで培ってきた資産とケイパビリティを活用しながら、現在は主に3つの事業に注力しています。まずは分散型エネルギー事業。マンションやオフィスビルに分散型電源設備(受変電設備、太陽光発電、蓄電池、EV充電設備など)を設置し、停電時にも給水ポンプやエレベーターなどに電力を供給できる仕組みを構築することで、災害レジリエンスを強化するサービスです。

太陽光発電設備と蓄電池のAI制御による電力使用の最適化によって調達価格を低減できるようになるため、初期費用は弊社が負担します。顧客は初期費用ゼロで導入できることもポイントです。

また、分散型電源設備を増加させることで、不安定な再生可能エネルギーを制御し、自社開発の太陽光発電と合わせて、安定的にオフィスや工場などに供給し、脱炭素化を実現します。これが2つ目の事業、グリーンエネルギー事業です。

——まさにいいことずくめですね。どうしてそんなことが可能なのでしょうか?

20年以上にわたって一括受電サービスを提供するなかで、マンションやビルの電力使用量をデータベース化できたこと、AIによる分散型エネルギーの制御技術を確立できたことが大きいですね。

また一括受電サービスにしても、分散型エネルギー事業にしても、弊社では電力の調達から検針、料金計算、請求、問い合わせ、保安までを、すべて自社で担ってきました。そのため各種プロセスの業務改善についても独自の知見が蓄積されています。料金計算や顧客管理、需要予測などを効率化するためのツールも内製で開発してきました。

こうしたノウハウと技術を生かして、エネルギーDX事業も展開しております。業務プロセスの分析・改善に必要なソフトウエアやシステムを提供することで、エネルギー企業のDXを支援しています。地域電力会社や大手新電力会社を中心として、すでに導入実績は10社を超え、「お客さま問い合わせへの対応効率が従来の1.6倍になった」「業務品質があがった」といった声をいただいています。

あらゆる困難に抗い「無意識の脱炭素化」を実現する

——2023年に「中央電力」から「レジル」へと社名を変更していますが、どのような経緯があったのでしょうか?

「中央電力」という社名と事業内容とのあいだにズレが生じてきたことが最大の理由です。それにやはり「電力」という言葉が入っていると、私たちの発想もどうしてもそこに縛られてしまいます。より自由な発想で事業を展開していくために社名の変更を決断しました。

「レジル」という新たな社名は、弊社の掲げる「結束点として、社会課題に抗い続ける。」というパーパスに由来しています。社会課題に抗い(Resistance)、世界を回復する(Resilience)企業でありたい。そんな想いを込めました。

——パーパスに紐付いて「脱炭素を、難問にしない」というミッションも掲げていますね。

そもそも、なぜこんなにも大量のCO2が排出されているのでしょうか。それは言うまでもなく、私たち人間が豊かさを追求してきた結果です。もっと便利に、もっと快適に暮らしたい。人々のそんな「無意識」の願いが、気候変動を加速してきたのです。

それなら利便性や快適さを損なわず、むしろ豊かさを追求することが、CO2の排出削減につながるとしたらどうでしょうか。きっと気づかぬうちに問題は解決していくはずです。私たちが目指すのはそんな「無意識の脱炭素化」です。3つの事業を通じて、それを実現したいと考えています。その決意を「脱炭素を、難問にしない」というミッションで表現しました。

いつだって逆境を選んできたからこそ“今”がある

——丹治さまのご経歴についても教えてください。これまでさまざまなビジネスを経験してきたと伺っています。

新卒で入社したのは日本ヒューレット・パッカードです。ヒューレット・パッカードといえば、シリコンバレーのガレージベンチャーの始祖であり、学生の頃からインターネットに夢中だった私にとっては憧れの存在でした。ところが、以前から抱いていた起業への思いが募り、一年ほどで同社を退社。インターネットを活用した地域振興事業を立ち上げます。ただ、これは資金繰りがうまくいかず、結局2年ほどで事業から撤退することに。はじめて経験した大きな挫折でした。

——その後、当時まだ社員100名程度だった楽天に入社されたとか。

そうですね。楽天ではECコンサルタントにはじまり、事業部長や子会社の取締役も経験させていただきました。それなりの成果も挙げられたのですが、会社自体が急成長しているタイミングだったので「自分の実力以上の成果を出せてしまっている」という感覚があったことも事実です。

そこでより深くビジネスを学ぶべく、尊敬する経営者である三枝匡氏が率いるミスミへと転職します。三枝さんは、私に「経営戦略の本質」を文字通りたたき込んでくれた人です。経営責任者として子会社の黒字化を任され、V字回復を達成できたときは、本当に嬉しかったですね。

けれど、いつからか私が何もせずとも会社が回るようになってしまった。経営者としては歓迎すべきことなのですが、少し物足りなくもありました。恵まれた環境よりも、逆境に置かれる方が好きなんです。より困難な環境で自分自身を磨いていくためにミスミを離れ、その後はいくつかの会社で役員を経験しました。

——そこからなぜレジル(中央電力)にジョインすることになったのですか?

ミスミ時代の上司で当時の副社長だった有賀貞一氏から誘われたことがきっかけです。「おれの最後の仕事になるかもしれないから、力を貸してくれ」と。そんな風に誘われたら、チャンスをいただいた恩もあるので断れない(笑)。話を聞いてみると、事業内容にもすぐに興味が湧きました。その一方で、当時は一括受電サービスが事業の中心で、せっかくの技術やノウハウを生かしきれていないとも感じました。そこで2020年に入社してからはビジネスモデルの転換に取り組み、2021年の3月に社長に就任し、現在に至っています。

強みを伸ばして尖った人材に。そのために副業も推奨!

——お話を伺っていると、この数年間でさまざまな変化があったのですね。

仰る通りで、レジルはいまがまさに第二創業期。2024年には創業30周年を迎えますが、気持ちとしてはスタートアップです。会社のカルチャーや働き方も大きく変わりつつあります。さらなる事業拡大と生産性向上のために、2023年11月には丸の内トラストタワーN館へとオフィスを移転しました。ちなみに新オフィスで使用している電力は、もちろん再生可能エネルギー由来のものです。

新オフィスには「副業専用エリア」も設置しました。弊社では2020年よりスーパーフレックス制を導入しているので、自分の好きなタイミングで本業と副業を切り替えることができます。これは私自身の実感でもあるのですが、ひとつの場所に長く留まっていると、必ず成長は停滞するものです。レジルの外でもさまざまな経験を積み、そこで身につけたスキルや知見を会社に還元してもらえればと思っています。

副業専用エリアは電源・専用インターネット・フォンブース完備
スーパーフレックス制を活用して副業の業務・会議が終日可能

――そんな御社に相性が良さそうなのは、どんな人材でしょうか?

私は渇望感がある人と働きたいですね。いまの自分に満足していなくて、このままでいいのかとジリジリしているような人。きっとレジルに向いていると思います。型にハマらない尖った人材も大歓迎です。無理に弱みを克服しろとは言いません。各々が自分の長所をとことん磨き、“強み”と“強み”を掛け算する。それが私たちの目指す理想のチームのあり方です。

グローバル規模の社会課題に、本気で向き合い続ける

——今後の展望を教えてください。

事業をより洗練させていきたいですね。たとえば弊社が電力を供給しているマンション2,200棟に設置した分散型電源設備をネットワーク化し、それを仮想発電所として活用できれば、夏場の電力不足の解決などにも大きく貢献できるはずです。

事業のグローバル展開も視野に入れています。世界には日本と同じように、自国に資源を持たない国が無数にあります。それらの国がサステナブルな成長を実現するためには、グリーンエネルギーの導入が必要不可欠です。私たちは日本で磨いた技術を生かして、そのお手伝いをしたい。脱炭素化を本当に実現するためには、そうしたグローバルな取り組みが欠かせないと考えています。

私たちは本気で社会課題の解決を目指します。そのためには、まだまだ仲間が足りません。エネルギー業界の経験者である必要はありません。私自身もそうですが、他業界出身のメンバーが大いに活躍しています。自分自身の成長が、無意識に社会貢献へとつながっていく。そんな環境で働いてみたいという方は、ぜひ気軽にお声がけください。

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