国内大手のインターネットインフラ事業を手掛けている企業の一つ、GMOインターネットへの転職事情についての特集です。

GMOインターネットの平均年収やボーナス、福利厚生などを紹介します。転職活動の候補としてGMOインターネットへの採用内定を考えている人は、さまざまな不安や疑問もあることでしょう。

ぜひ参考にしてみてください。

GMOインターネットの平均年収

GMOインターネットは、インターネットインフラ事業を中心とした企業として注目されています。

グループ系列にはインターネット広告・メディア事業を行う部署やドメイン名登録事業・レンタルサーバー事業などの職種も取り扱っているSIer（システムインテグレーション）の一つです。

国内インターネット業界の大手として躍進しているGMOインターネットに転職したら、概ねどのくらいの年収やボーナスが見込めるのでしょうか。

ここでは、GMOインターネットの平均年収についての詳細を解説しましょう。

企業の平均年収

GMOインターネットグループが有価証券報告書にて公表する平均年収（給与）および口コミサイトopenworkによれば、461万円となっています。

また、過去5期分の平均年収は606万円です。年収範囲としては280万円〜800万円となっています。

国税庁企画課による令和2年分民間給与実態統計調査結果では、国内一般企業の平均年収は433万円となるので、ちょうど水準に近い数値です。

ただし、新卒から役員に至るまでの間では、かなり年収額には差があります。

理由は、社内のポジションとしてプレイヤー・マネジメント・専門職などが用意され、各職種やセグメントごとの等級ランクが細かく分布しているからです。

そのため、スキル・経験値・実績によってランク付けされた年収の仕組みになっています。

年代別の平均年収

openworkのデータでのGMOインターネットの年代別平均年収は、25歳で360万円（269万円〜483万円）、30歳で430万円（322万円〜576万円）、35歳465万円（348万円〜623万円）、40歳521万円（389万円〜697万円）です。

一般的な企業と比較すると、それなりに高額な年収といえるでしょう。

ただしGMOインターネットの平均年収は、同業者の平均年収と比較すると3万円程低く、業界555社中212位となり中位の平均年収だとされています。

GMOインターネットの年代別平均年収

年代	平均年収
25歳	360万円
30歳	430万円
35歳	465万円
40歳	521万円

職種別の平均年収

openworkの調べでは、GMOインターネットでの職種別の平均年収は、営業職の場合で445万円、企画や広報などの場合で474万円、エンジニア・SEの職種の場合で534万円となります。

IT系なので、技術を駆使したエンジニアやSEなどの職種のほうが、営業よりも高い年収であるのが特徴的です。

GMOインターネットの職種別平均年収

職種	平均年収
営業系（営業、MR、営業企画 他）	445万円
企画・事務・管理系（経営企画、広報、人事、事務 他）	474万円
IT系エンジニア（アプリ開発、ITコンサル 他）	498万円

GMOインターネットのボーナス

有価証券報告書の賞与引当金では、GMOインターネットの平均年間ボーナスは30万円くらいです。年に2回のボーナス支給があります。業界内では決して高いボーナスとはいえません。

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GMOインターネットと競合企業の平均年収比較

2023年より、GMOインターネットでは平均年収の大幅アップ計画をスタートさせました。年収710万円を目指すものです。しかも、新卒の初年度年収から710万円にすると公言しています。

では、GMOインターネットと他の競合との平均年収比較をしながら、その意図を見ていきましょう。

優秀な人材を集めるために待遇も業界トップレベル

前述にもあるように、GMOインターネットの平均年収はボーナスも含めて今まで461万円でした。通信系やIT系の年収ランキングでも、ほぼ平均的な数値となっています。

ちなみに、GMOインターネットの競合他社として代表的なサイバーエージェントの場合、平均年収は817万円（2022年現在、有価証券報告書より）でした。

そこでGMOインターネットは、平均年収710万円として、より優秀な人材確保を目的に年収アップに踏み切ったのです。

事業が多様化しはじめ、その流れに乗ってポジションや職種なども拡張しています。若い世代でも経営に携われる人材を育成することも理由です。

サイバーエージェントとGMOインターネットの平均年収推移

	サイバーエージェント	GMOインターネット
2022年	817万円	638万円
2021年	771万円	638万円
2020年	733万円	624万円
2019年	681万円	597万円

待っていれば年収が上がるわけではない・実力が求められる

GMOインターネットが掲げるモットーは、実力主義であることです。かつては役員と20代などの若い世代との年収やボーナスの格差がありました。

しかし、その年収差を縮めていく改革に迫られてきたようです。

2023年以降よりGMOインターネットが採用する人材については、入社1〜2年目からの年収およびボーナスのステップアップが認められます。

意欲が高くて積極的に事業に参画できる人材であれば採用して、高い年収を支払っていく方針となりました。アウトプットや成長することに関心がある転職者を求めています。

GMOインターネットの福利厚生

どの企業に転職しても気になるのが、年収やボーナスなどの収入面の他に福利厚生面での充実さです。いくら年収が高い仕事でも、福利厚生を無視した企業は求人にも影響が出てしまいます。

では、GMOインターネットの福利厚生はどうなっているのでしょうか。具体的な福利厚生の内容を見ていきましょう。

福利厚生

GMOインターネットの福利厚生は、一般的な大手企業と比較してもそん色がなく充実しているといえます。

各種社会保険も雇用保険・労災保険・健康保険・厚生年金は普通に完備され、休日休暇や福利厚生補助制度、柔軟な働き方支援などの制度も整っています。

他にも年収や給与の一部がビットコインで受け取れる制度やリフレッシュ休暇などもあるので、転職後にはこれらの福利厚生の恩恵を受けられるでしょう。

ワーク・ライフ・バランス

GMOインターネットは、福利厚生と共にワークライフバランスに関する制度も整っています。例えば、年2回は一斉休暇の日があることや、時間休・時短もできる決まりです。

他にも社内カフェや育児ルーム、マッサージなどの設備があり、スタッフは自由に使用できます。

また、上層部へ意見が届けられる仕組みとそれに対する返答も必ずするため、社員の声がしっかりと経営陣にも公平に上がっていくシステムです。   

GMOインターネットの事業内容

GMOインターネットは、国内IT企業の大手として知られています。

主な職種として、インターネットインフラ事業、インターネット広告・メディア事業、インターネット金融事業、暗号資産（仮想通貨）事業などを展開中です。

では、これらGOMインターネットの主力事業や職種について詳しく見ていきましょう。

企業理念は「スピリットベンチャー宣言」に凝縮

GMOインターネットの発足は1995年なので、まだ比較的新しい企業といえるでしょう。

インターネット事業をメインとしながら、創業時の精神をビジョンやフィロソフィーとして明文化した「スピリットベンチャー宣言」の下で業務を行っています。

GMOインターネットが社会へ果たす役割としては、常に新しいインターネット文化や産業、顧客の笑顔や感動を創造し続けることにあると公言しています。

インターネットインフラ事業

GMOインターネットのインターネットインフラ事業は、ネット上の情報発信に必要なサービスを提供するために設けられています。

主にアクセス事業・ドメイン事業・クラウド・ホスティング事業を行いながら、MakeShopやカラーミーショップなどのEC事業や電子印鑑GMOサインなどを展開する職種および部署です。

インターネット広告・メディア事業

GMOインターネットのGMOインターネットのインターネット広告・メディア事業では、インターネット上の集客サポートを行っています。

ネット広告やモバイル広告を中心に、コエテコ・くまポン・キレイパス・michillといったメディア制作などです。顧客のネット上での売り上げにも貢献する職種および部署といえるでしょう。

インターネット金融事業

GMOインターネットでは、インターネット金融事業も展開しています。ネット上にて手軽に金融取引ができる環境作りをする事業です。

主にはGMOクリック証券・FXプライムbyGMO・外貨ex byGMOなどの証券やFX関連事業や、GMOあおぞらネット銀行といったネットバンキングを行っています。

暗号資産（仮想通貨）事業

GMOOインターネットでは、ネットインフラ事業やネット金融事業のノウハウを活かしながら、ネット上にて暗号資産の現物・レバレッジ取引も行っています。

安全な環境を提供することが第一優先です。主にGMOコイン・GYEN・マイニング事業を扱う職種になるでしょう。

GMOインターネットへの転職情報

平均年収の向上が著しく福利厚生も整っているGMOインターネットは、転職を希望する人も増加している傾向です。

もし、GMOインターネットの転職情報を得るには、どう活動をすればよいのでしょうか。ここでは、GMOインターネットへの転職情報について紹介します。

公式サイトにて確認

まず基本的なこととしては、GMOインターネットの公式サイトを必ずチェックすることです。インターネットの企業である以上、ホームページなどのサイトは充実した作りになっています。

自社の理念、採用情報、初任給や年収、ボーナス、福利厚生などの情報は当然ながら掲載中です。志望する企業のサイトをこまめに閲覧する習慣を持ち続けることが重要でしょう。

また、GMOインターネットでは、自社の最新情報についてTwitterを中心にしたSNSでも展開しています。それらも併せて常に見ていきましょう。

転職エージェントを利用

GMOインターネットへの転職に最も近いルートとしては、転職エージェントを利用する方法です。

転職エージェントのメリットは、一般的な転職サイトには掲載されていない情報を得ている可能性があることや、志望する企業向けの面接準備ができること、担当キャリアコンサルタントによる長期的な計画で内定率が高まる可能性があることです。

とくにIT系の職種ならば、ITに強い転職エージェントが存在するので、利用することをおすすめします。

GMOインターネットへの転職の成功ポイント

GMOインターネットは国内に限らず、海外20か国以上にて59の拠点を設けています。

そのため、IT系エンジニア職・クリエイティブ職といったポジションにて、専門性がある人材を幅広く求めているのが特徴です。

また、就職内定者は大卒・専門学校卒などが目立ち、学歴フィルターも存在しないとされています。では、GMOインターネットへの就職内定を勝ち取る成功のポイントを紹介しましょう。

人物重視の方向で会話による面接・意欲と熱意を示す

GMOインターネットは、専門性を問う企業なので、技術やスキルがあるかを判断します。しかし根底では、技術以上に人物重視の姿勢を崩していません。

転職志望者に必要な心得は、「何に興味があって、何をやりたいのか」です。さらには、「何に感動し、ワクワクするのか」を理解しながら、面接に臨む姿勢が大切でしょう。

スキルや経験をアピールする

面接などでGMOインターネットが最も重視するのは、志望者のやる気とコミット力・ストレス耐性があるかという点です。その上でマストとなる項目はスキルや経験となります。

転職ともなれば、前職での経験値やスキルは必ず聞かれます。それらがGMOインターネットの求める人物像とマッチするかにかかっているでしょう。

事前に、自分のスキルがどのように役立つのかを明確に整理しておく必要があります。

GMOインターネットへの転職を成功させよう！

インターネットのインフラ事業を中心に幅広い展開をするGMOインターネットは、現在も優れた人材を求めています。

新卒者に限らず、中途採用の転職者も応募するチャンスがあるので、事前の対策を練って臨むようにしましょう。

ポイントは、なぜGMOインターネットを選ぶのかを明確にしておくことと、IT系の就活に強い転職エージェントを大いに活用することです。

また、入社後にやりたいことや今まで学んだ経験をどう生かすのかなどは、アピールできる素材になります。面接の際には、積極的にプレゼンしましょう。

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