色々な業界と関わることのできる広告代理店は魅力的な転職先の1つと考える方も多いのではないでしょうか。

しかし、実際の年収はどうなのでしょうか。

社会人として稼げる業界であるのかも確認したいところです。

ここでは広告代理店の年収のランキングや特徴、稼げるかどうかを紹介いたします。

広告代理店の平均年収は高い？

まずは広告代理店の平均年収をご紹介します。

広告代理店の平均年収は約625万円となっており、全国の平均年収である441万円に比べて大きく上回っていることがわかります。

しかし、この結果も実際には広告代理店の会社によって大きく年収が変わってきます。

例えば、電通や博報堂といった大企業では平均年収は1000万を超えます。

したがって、その分中小企業の広告代理店は625万円を大きく下回っている可能性が高いため、会社によって年収にばらつきがあるのが特徴の業界と言えるでしょう。

続いて、年齢別、男女別でも年収を確認していきます。

広告代理店の平均年収【年齢別】

年齢別の平均年収は以下のようになっております。

やはり管理職が多くなってくる45～54歳ごろが最も年収が高いです。

しかし、多くの企業で管理職から外れてくる年齢である55～59歳でも引き続き年収が高い状態が維持されていることが分かります。

年齢（歳）	平均年収（円）
20~24	360
25~29	454
30~34	477
35~39	549
40~44	615
45~49	695
50~54	755
55~59	748
60~65	502

広告代理店の平均年収【男女別】

続いて広告代理店の男女別の平均年収です。

ここではDODAの統計を参照しており、年齢別の公表値とは差異がありますが、広告業界の男女別の平均年収は以下のようになっております。

男性：494万円

女性：387万円

男性の方が女性よりも100万円ほど高い結果となっておりますが、男女差に対して厳しい時代になってきているため、年収に差はないと考えるのが妥当ではないでしょうか。

近年ではキャリアや役職によって年収を設定するのが一般的になっています。

そのため、男性の年収が高いのは女性社員の方が出産や育児などで退職する人が多いため、管理職の人数が少ないことが要因と言えるでしょう。

広告代理店は稼げる？

ここまで、広告代理店の平均年収を見てきましたが、他の業界より高い傾向にあり、稼げる業界とみてよいでしょう。

ただし、会社によって差がある業界でもあるため、より稼げるようになりたい方は大手企業や成長企業などを目指すと良いでしょう。

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年収の高い広告代理店の特徴は？

では広告代理店で年収が高く、稼げる企業とはどのような企業なのでしょうか。

ここでは稼げる広告代理店に該当するものを3つ紹介します。

大手企業

1つ目の稼げる広告代理店はやはり大手広告代理店です。

電通や博報堂などは平均年収1000万円を超えていますし、後ほど紹介する広告代理店平均年収ランキングにおいても大手企業が多く存在しています。

大手企業であれば、採用人数も多いですし、稼げるようになりたい方はまずは大手企業への転職を考えてみると良いでしょう。

外資系企業

続いての稼げる広告代理店は外資系広告代理店です。

外資系企業の多くは実力主義です。

実力主義であるからこそ、成果が出せる人は年収がどんどん上がって、稼げるようになりますが、成果が出せない場合には年収が上がらないまたは下がってしまい、最悪の場合、退職させられてしまう可能性もあります。

実力ある人は一気に稼げるようになり、このキャリアは次の会社に転職するときにも役に立ちます。

自信がある人は転職を検討してみると良いでしょう。

成長中のベンチャー企業

最後に稼げる広告代理店は成長中のベンチャー広告代理店です。

成長中であるからこそ、裁量をもって仕事をさせてもらえるため、外資系と同じく成果を出せれば年収を上げることができます。

一方、会社全体として大きな失敗をしてしまうと会社自体が潰れてしまうリスクもあります。

転職する際には財務状況などを確認して、転職を検討してみると良いでしょう。

広告代理店平均年収ランキング

ここでは平均年収が高い企業のランキングを紹介します。

第9位　読売広告社

ランキング第9位は読売広告社です。

平均年収は654万円となっています。

1929年創業であり、93年の歴史がある広告代理店です。

従業員数は580名程度であり、大企業に該当します。

現在は博報堂DYグループの総合広告会社として、新聞、テレビ、雑誌、ラジオ、インターネットなど幅広いメディアを活用したプランニングや広告制作、イベント企画などを展開しています。

第8位　大広

ランキング第8位は大広です。

平均年収は655万円となっています。

1944年に当時の広告代理店14社が統合して作られた大広は、現在は博報堂DYグループの総合広告会社として、株式会社 博報堂、株式会社 読売広告社と競争関係を保ちながら新しいビジネスを築いている会社になります。

従業員数は現在660名程度となっており、大企業に該当します。

第7位　JR東日本企画

ランキング第7位はJR東日本企画です。

平均年収は660万円となっています。

JR東日本企画は東京都渋谷区に本社を置く日本の総合広告代理店です。

JR東日本の子会社として、駅・電車・駅ビル・KIOSK・Suicaなど、JR東日本グループが保有する膨大な資源を活用できることが強みになっております。

従業員数は1100名程度となっており、大企業に該当します。

第6位　デジタルガレージ

ランキング第6位はデジタルガレージです。

平均年収は692万円となっています。

東京とサンフランシスコを拠点として、決済、マーケティング、投資・育成事業を展開している会社になります。

1995年に設立したランキングに入っている企業では比較的新しい企業ですが、その分ITを駆使した事業も手がけているのが強みの企業です。

名前から外資系企業の印象を受けますが、東証プライムに上場している日本企業になります。

第5位　デジタルホールディングス

ランキング第5位はデジタルホールディングスです。

平均年収は708万円となっています。

デジタルホールディングスはデジタルマーケティングの支援企業として、インターネット広告代理事業からマーケティング活動および顧客企業のビジネス変革の支援まで幅広く手がけています。

ほかにも投資事業による支援や電通グループとの協力関係も築いている会社になります。

第4位　ADKホールディングス

ランキング第4位はADKホールディングスです。

平均年収は756万円となっています。

ADKホールディングスは広告業界の売り上げでサイバーエージェントに次ぐ第4位となっております。

特にADKホールディングスの特徴的な点としてはテレビアニメや実写特撮番組に関わり、企画、キャラクターの商品化、海外への番組販売などを行っている点でしょう。

「ドラえもん」や「クレヨンしんちゃん」などの有名コンテンツにも関わっています。

第3位　サイバーエージェント

ランキング第3位はサイバーエージェントです。

平均年収は771万となっています。

サイバーエージェントの特徴としてはインターネット広告に強いということでしょう。

1989年の設立からインターネット事業に力を入れており、広告代理店としてはインターネット広告事業、またそれ以外の分野としてゲーム業界などでは高い収益性を誇っている企業になります。

風通しもよく、フラットな環境で仕事が出来る点も魅力の1つとなっています。

第2位　博報堂

ランキング第2位は博報堂です。

平均年収は1036万円となっています。

博報堂ともなると平均年収が1000万円を超えてきます。

博報堂は電通に次ぐ、国内第2位の売上を誇る総合広告代理店であり、電通よりも古い歴史を持っている広告代理店になります。

生活者の視点を大切にしており、生活総合研究所を設立し、生活定点の調査を1989年から続けている点も特徴的です。

第1位　電通

ランキング第1位は電通です。

平均年収は堂々の1295万円となっています。

電通は国内第1位の売上を誇る総合広告代理店であり、誰でも知っている企業ではないでしょうか。

電通は広告代理店としての事業に留まらず、デジタルでも多くの実績を残している点が特徴的です。

近年では、メタバースなどにも力を入れ始めており、今後も最先端の広告代理店企業としてありつづけると思います。

様々な事業に携わることが出来るので、広告代理店としての仕事だけでなく、様々な仕事をしてみたい人に取ってはおすすめの転職先です。

広告代理店の仕事内容は？

ここまで広告代理店の年収について説明してきましたが、実際にどのような仕事が出来るのでしょうか。

ここでは広告代理店の特徴的な仕事内容をご紹介します。

世間にインパクトを与えられる仕事ができる

1つ目の特徴的な点は世間にインパクトを与えられる点です。

広告代理店はクライアントのサービスや商品を広めるという性質上、多くのユーザーに見てもらうことになります。

そのため、ブームを引き起こす起点になるなど、世の中に大きな影響を与えられる仕事になります。

最新トレンドに接しながら仕事ができる

2つ目の特徴的な点は最新トレンドに接しながら仕事が出来る点です。

広告業界は近年大きな変革が起こっています。

2021年にはテレビ、新聞、ラジオ、雑誌といったいわゆる4大媒体の広告費がインターネット広告費を下回りました。

つまり、今後はインターネット広告の時代になるということです。

電通のメタバースへの参入などが良い事例でしょう。

この点からインターネットの最先端技術を活用した宣伝方法が増えてくると考えられ、多くの最新トレンドに接しながら仕事が出来るでしょう。

新しい仕事に向き合えるので飽きない

3つ目の特徴的な点は新しい仕事に向き合えるので飽きないということです。

広告代理店は常にクライアントの新しい案件に対してプロモーション方法を考えたり、既存の商品やサービスに対しても新しい媒体で広告を出す等、新しいことがたくさんあります。

常に新しいことに向き合わなければならず、不慣れな人にとっては厳しい環境ですが、新しいことを学ぶのが好きという方にとっては転職するにあたって魅力的な業界になるでしょう。

勤務時間が長い

広告代理店の4つ目の特徴としては勤務時間が長い傾向にあるということです。

近年では36協定などにより、残業時間が抑制される傾向にありますが、それでも業界平均としては70時間以上の残業時間となっています。

クライアントの要望を正確に把握しなければならない点と、不特定多数のユーザーに見られる業界であるという特徴から、妥協が許せません。

そのため、残業時間は長くなってしまう傾向にあるようです。

働き方はクライアント次第

広告代理店の5つ目の特徴としては、働き方はクライアント次第というところでしょう。

例えば、新しい商品を素早く出して、競合他社との優位性を確保しなければならない業界のお客様であれば、スピード感と質の両方を求められてしまいます。

一方、画期的な商品であり、競合他社があまりいない業界であれば、プロモーション戦略や広告のデザインなども時間を掛けてじっくり練り上げることが出来るでしょう。

クライアントによって仕事のペースが変わってくる点も広告代理店業界ならではの特徴と言えるでしょう。

広告代理店へ転職するには？

続いて広告代理店への転職についてご紹介します。

広告代理店に転職しやすい人は？

広告代理店への転職はこれまでの仕事内容の説明から以下のような人が当てはまると言えるでしょう。

• 新しいことを学ぶのに抵抗がない人
• クライアントとコミュニケーションが適切に取れる人
• 長時間労働に対してあまり抵抗がない人
• ITやWeb系の知識が豊富にある人

特に、ITやWeb系は年収の高い広告代理店を目指すなら必須のスキルと言えます。

上記を満たす人であれば、広告代理店業界への転職は問題ないと言えるでしょう。

未経験でも広告代理店への転職できる

結論からいうと広告代理店への転職は未経験でも可能です。

その理由は以下の通りです。

• 4大広告、ネット広告全てを合わせた広告費用は年々増加傾向にあり、市場が拡大傾向にあること
• 広告代理店は様々なクライアントがいることから、いろいろな知識が必要であるため、目的にあった人材の確保が求められていること

以上から、広告代理店業界は未経験の人でも十分にチャンスがあります。

ただし、転職を目指す際には自分のこれまでの経験がどのように業務に活かせるのかはきちんと説明できなければなりません。

転職エージェントを利用

広告代理店業界への転職をしたいと考えているのであれば、転職エージェントを活用しましょう。

社会人として時間のない中、一から転職先を探すのは大変です。

また、履歴書などの応募書類を添削してもらうことで、より年収の高い広告代理店への転職を成功させることが出来るようになります。

広告代理店への転職を考えている方は転職エージェントを活用するようにしましょう。

広告代理店は年収が高いけど働き方には注意！

ここまで、広告代理店の年収や仕事内容、転職のポイントなどを紹介しました。

広告代理店は年収が高い企業が多く、魅力的な転職先が多い一方、長時間残業を求められるなど働き方には注意が必要です。

この傾向は管理職になれば、益々強くなるでしょう。

自身のライフプランを検討したうえで、長時間残業が可能なのか、ご自身の性格にあっているのか見極めながら転職をするようにしましょう。

まとめ

こういったお悩みをお持ちではありませんか？

・スタートアップ企業の見極め方がわからない

・希望に見合うスタートアップ企業が見つからない

・スタートアップに関する情報が足りない

転職に対する壁が低くなりつつある近年でスタートアップ企業に転職したい方も少なくありません。そんな中、自分に合ったスタートアップ企業を見つけることに苦労している方が多くいます。

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