開業届はオンラインでも可能?税務署に行かずにできる手続き方法を徹底解説!

2023.04.21

転職ノウハウ

開業届はオンラインでも可能?税務署に行かずにできる手続き方法を徹底解説!

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個人事業主になるために必要なことの1つに、開業届の提出があります。

開業届を提出するためには、平日の開庁時間内に税務署の窓口まで行き、手続きをしなければいけないと思っている方も多いでしょう。

実は、開業届は窓口だけでなく、郵送やオンラインでの手続きも可能です。

特にオンラインでの手続きは、ほとんど時間に縛られることなく自宅やオフィスから行うことが可能なためおすすめの手続き方法です。

この記事では、開業届をオンラインで提出する手続きの方法について解説します。

パソコンからだけでなく、スマホでの提出方法も説明しますので参考にしてください。

開業届とは?

開業届とは、事業を始める際に提出しなければいけない書類のことです。

開業届を提出することは所得税法で定められており、提出することで確定申告をするときに節税できるメリットもあります。

ここでは、開業届について説明しますので参考にしてください。

開業届の提出期限

開業届の書類を提出する期限は、事業を開始した日から1ヶ月以内です。

開業届を出さないことに対して罰則はありませんが、確定申告の際に青色申告ができないというデメリットがあります。

開業届の提出に必要な書類

開業届の提出に必要な書類は下記です。

  • 開業届(個人事業の開業届出)
  • 青色申告承認申請書
  • 本人確認書類
    • マイナンバーカード・運転免許証・パスポートなど
  • マイナンバーがわかるもの
    • マイナンバーカード・マイナンバー通知カード・マイナンバーが記載された住民票など
  • 個人事業開始申告書
  • 青色事業専従者給与に関する届出書
    • 家族を従業員として雇う場合
  • 給与支払事務所等の開設届出
    • 従業員を雇う場合
  • 源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書
    • 従業員を雇う場合

上記すべてが必ず必要というわけではなく、従業員を雇うか雇わないかでも準備する書類は変わります。

必要に応じて書類を作成するようにしましょう。

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開業届の提出方法

開業届の提出方法は、大きく分けて下記の3種類です。

  • 税務署の窓口に直接提出する
  • 郵送で提出する
  • オンライン手続きで提出する

ここでは、税務署の窓口に直接提出する方法と郵送で提出する方法について紹介します。

税務署の窓口に直接提出

税務署の窓口に直接提出する方法は、税務署の職員に書き方の指示を受けることができるため、比較的簡単に手続きを進めることが可能です。

開業届は項目が多く、中には初めて扱う人には難しい内容もあるため、税務署の職員に質問しながら書類作成ができるところがメリットです。

デメリットは、税務署は平日の午前8時30分から午後5時までが開庁時間になっていることです。

平日が仕事の場合は開業届の手続きに行くことが難しいため、郵送やオンラインなどの別の方法で提出することを検討してみましょう。

郵送で提出

開業届を郵送で提出する場合は、準備しなければいけないものが増えます。

  • 本人確認書類(写)添付台紙
    • マイナンバー確認書類・本人確認書類のコピーを添付する台紙
  • 返信用封筒
    • 送料分の切手を貼付

本人確認書類(写)添付台紙に添付する写しは、マイナンバーカードがあればマイナンバー確認書類・本人確認書類の二役を担えるため別々に用意する必要はありません。

マイナンバーカードがないのであれば、それぞれ写しが必要になります。

開業届の提出を郵送で行うメリットは、税務署に行く必要がなく、パソコンがなくても提出ができることです。

デメリットは、郵送の切手代がかかることや訂正が必要になると再度郵送しなければいけないことが挙げられます。

開業届をオンラインで手続きする方法

開業届をオンラインで手続きする方法には、準備が必要なものや手順があります。

ここでは開業届をオンラインで手続きする方法について、詳しく説明しますので参考にしてください。

準備するもの

開業届をオンラインで手続きする方法では、次のものが必要になります。

  • パソコン
    • Windowsのみ
  • ネット環境
  • マイナンバーカード
  • ICカードリーダライタ
    • 公的個人認証サービスに対応したもの
  • JPKI利用者ソフト(利用者クライアントソフト)
  • e-Tax

使用するパソコンは、e-TaxがWindowsにしか対応していないためWindowsが必須です。

JPKI利用者ソフトは、公的個人認証サービスを利用して手続きをする際にマイナンバーを使用して署名を付与することができるソフトのことをいいます。

e-Taxを利用する準備

e-Taxを利用するためには、インストールなどの準備が必要です。

インストールまでを3つの流れで説明します。

①利用者識別番号の取得

e-Taxを利用するためには16桁の「利用者識別番号」の取得が必要です。

利用者識別番号を取得する方法は複数あり、税務署の窓口や郵送でも手続きは可能です。

Webから取得する際は、マイナンバーカードを使ってアカウントを登録する方法が比較的簡単に取得できる方法でしょう。

e-Taxの「受付システム ログイン」画面で「マイナンバーカードでログイン」を選択し、画面の流れ通りに進めていけば利用者識別番号を取得することが可能です。

②電子証明書の取得

電子証明書は、利用者本人が使用していることやデータの改ざんがないことを証明するための電子署名です。

e-Taxを使用する際はマイナンバーカードが電子証明書になりますので、マイナンバーカードを読み込むためのICカードリーダライタを準備しましょう。

③e-Taxソフトのインストール

開業届の作成と提出は、e-Taxソフトを利用して行います。

e-Taxのインストールは、e-Taxの公式サイトより可能です。

Windowsでのみ利用ができ、Mac OSでは利用ができないため注意しましょう。

インストールの際は別途税目のインストールも必要になりますので、「所得税」を追加してください。

e-Taxソフトで開業届を提出する手順

e-Taxソフトで開業届を提出する手順は下記の通りです。

e-Taxソフトを立ち上げる

  1. 申請・申告等一覧から「個人事業の開業・廃業等届出書」を選択
  2. 必要な項目を入力
  3. 電子署名を付与
  4. 送信

青色申告を希望する場合は「青色申告承認申請書」を作成し、申請しましょう。

オンライン提出で開業届の控えをもらうには?

オンライン提出では、税務署窓口や郵送のように控えに受領印をもらうことができません。

開業届の控えの代わりに、オンライン提出では送信したデータ・受信通知を印刷したものを併せて保管しておきましょう。

銀行口座の開設などにも控えの提出を求められる可能性がありますので、保管することを忘れないでください。

開業届をスマホで提出する方法

開業届はスマホでも提出することが可能です。

スマホで提出する場合は準備するものや手順がパソコンと異なるため、スマホでの提出を検討している人はしっかりと確認をしておきましょう。

準備するもの

スマホで開業届を提出する場合、必要なものは下記の通りです。

  • スマホ(NFCの読み取りに対応している機種)
  • マイナンバーカード
  • freee電子申告アプリ

Androidから申請を行うのであれば、上記に加えて「JPKI利用者ソフトアプリ」も必要になります。

使用するスマホがNFC読み取りに対応していないと、開業届を提出することができませんので注意しましょう。

スマホから開業届を提出する手順

スマホから開業届を提出する手順は下記の通りです。

  1. 「freee開業」にスマホから登録
  2. 個人情報・確定申告の種類などを入力
  3. 書類の作成
  4. 開業届を提出する先の税務署を選択
  5. 「スマホで申請」を選択
  6. 「freee電子申告アプリ」をダウンロード(Androidの場合は「JPKI利用者ソフトアプリ」が必要)
  7. 作成書類の提出
  8. 受付結果の確認

このようにマイナンバーカードとNFC対応スマホがあれば、自宅でも比較的簡単に開業届の申請が可能です。

開業届をオンラインで提出するメリット

開業届をオンラインで提出するメリットは、手間が少ないことが挙げられます。

ここでは、開業届をオンラインで提出するメリットを2つの項目に分けて説明しますので参考にしてください。

自宅やオフィスから提出できる

税務署の窓口で開業届の手続きをする場合、税務署の開庁時間内に行かなければいけないため、時間の縛りと行く手間がかかります。

しかし、開業届をオンラインで提出する場合は、自宅やオフィスから好きな時間に開業届を作成して提出することが可能です。

時間がない人や平日は仕事で税務署に行けない人でも、安心して手続きできます。

書類添付や切手が不要

開業届をオンラインで手続きする場合、マイナンバーを確認するための書類や本人確認書類をマイナンバーカード1枚で済ませることができます。

また、郵送の際に必要になる切手代がかかりません。

パソコンやネット環境、ICカードリーダライタは必要になりますが、最初から持っているとコストを抑えて開業届の手続きが可能です。

開業届をオンラインで提出する際の注意点

開業届をオンラインで提出するのは税務署に行く手間も省けて便利ですが、注意したい点もいくつかあります。

ここでは、開業届をオンラインで提出する際の注意点を2つの項目に分けて説明します。

送信データ・受信通知の保存をしておく

開業届をオンラインで提出する際は、開業届の控えに受領印を押してもらえないため、開業した証拠として送信データ・受信通知の印刷したものが必要になります。

送信データ・受信通知を印刷したものは、銀行口座の開設やクレジットカードの審査などにも提出しなければいけない書類のため、必ずわかりやすいところに保管しておきましょう。

事前準備が大変

開業届をオンラインで提出するために必要なものが揃っていないと、事前準備に時間がかかってしまう可能性があります。

まず、開業届をオンラインで提出するためにはパソコンとネット環境、マイナンバーカードが必要です。

パソコンとネット環境は揃えようと思った日にでも揃えることができますが、マイナンバーカードは即日交付ができません。

また、パソコンが苦手な人の場合はソフトウェアのインストールなどに手間取ってしまう可能性があります。

開業届はマイナンバーカードを取得しオンラインで提出するのが便利!

開業届を提出するときは、税務署に行く手間や切手代が省ける分、オンラインでの提出がおすすめです。

パソコンやネット環境が揃ってない場合は、税務署窓口での手続きや郵送での手続きを検討しましょう。

e-Taxでは開業届の提出だけでなく、確定申告もオンラインで行うことができます。

e-Taxを利用して、手間のかかる申請作業を自宅から簡単に済ませられるようにしましょう。

スマホからの開業届作成・提出も可能です。

しかし、NFC対応のスマホでなければいけないなどの条件もありますので注意してください。

マイナンバーカードは、マイナンバーを確認する書類・本人確認書類の両方を担うことができるため、開業を考えている人は取得しておきましょう。

まとめ

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