フリーターが転職を成功させるには?コツやおすすめの職種まで徹底解説!

2023.03.24

転職ノウハウ

フリーターが転職を成功させるには?コツやおすすめの職種まで徹底解説!

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フリーターと正社員との差をご存じでしょうか。

フリーターに関する各種調査結果を交えながら、正社員になるための知識やコツを解説します。

フリーターとは

フリーターという言葉には厳密な定義がありません。

一般には、パートやアルバイトとして働いている若者(学生や主婦を除く)といったイメージのようです。

なお、総務省統計局の「労働力調査」では、フリーターを以下のように定義しています。

「フリーター」の定義は、15~34歳で、男性は卒業者、女性は卒業者で未婚の者とし、

  1.  雇用者のうち勤め先における呼称が「パート」又は「アルバイト」である者
  2.  完全失業者のうち探している仕事の形態が「パート・アルバイト」の者
  3.  非労働力人口のうち希望する仕事の形態が「パート・アルバイト」で家事・通学等をしていない者の合計。

この定義では、パートやアルバイトとして働きたい無職の若年層もフリーターに含まれます。

フリーターと正社員の違い

フリーターと正社員とでは、雇用の安定性、賃金や賞与、福利厚生、未婚率の違いが顕著です。

厚生労働省の統計調査結果をもとに、それぞれの違いをかいつまんで紹介します。

【雇用の安定性】

「令和元年就業形態の多様化に関する総合実態調査」によると、現在の職場での雇用の安定性に満足している数は、正社員が61.4ポイント、正社員以外は33.1ポイントでした。

正社員の半数以上が雇用の安定性に満足しているようです。

正社員を解雇するためには正当な理由がなければいけないため、雇い止めが可能(条件あり)なフリーターと比べると安定しているといえます。

【賃金】

ほとんどの場合、正社員はフリーターよりも賃金が高く設定されています。

これは、正社員とフリーターなどの非正規社員とでは働き方に違いがあることが多いためです。

例えば、次のような違いがあります。

  • 仕事内容や役割(責任の度合い)
  • 職種変更の有無や範囲
  • 転勤の有無や範囲

反対に、こういった合理的な違いがないにもかかわらず賃金などの待遇に違いがある場合、差別的取扱いとみなされて問題となります。

【福利厚生や賞与】

正社員のほうがフリーターよりも福利厚生や賞与が充実しています。

また、基本的に退職金制度の対象となるのは正社員です。

【未婚率】

男性の場合、正社員のほうがフリーターよりも未婚率が低くなっています。

内閣府の「令和3年版 少子化社会対策白書」によると、25~29歳の既婚率は正社員30.5%に対してフリーター8.4%、30~34歳の既婚率は正社員59.0%に対してフリーター15.7%となっており、年齢に関係なくフリーターと3倍以上の差がありました。

フリーターの年齢は?

総務省統計局「労働力調査」の定義では、フリーターの年齢は15〜34歳です。

ただし、フリーターという言葉には厳密な定義がありません。

年齢が35歳以上でも、就職氷河期世代(1993年〜2004年頃に就職活動を行っていた方)は非正規社員が多く、俗に中年フリーターとも呼ばれています。

フリーターからの転職は難しい?

転職にあたって、フリーターであることはそれほど影響しません。

ただし、年齢が上がるにつれてフリーターであることがマイナスに評価されやすくなります。

「平成30年若年者雇用実態調査の概況」によると、平成27年10月から平成30年9月までの3年間のうち、正社員を採用する予定があった事業所は全体の約5割でした。

そのうちフリーターからの応募があった割合は2割半で、フリーターを正社員として採用した事業所の割合は2割弱(18.5%)です。

この調査ではフリーターの年齢を15〜44歳で調査していますが、採用された18.5%のうち、年齢層15〜34歳のみの採用が10%を占めています。

事業所がフリーターであったことをどのように評価するかについては、評価にほとんど影響しないが全体の半数以上を占めていました。

評価する場合、フリーターであったことがプラスに評価されることはまれで、マイナスに評価されることのほうが多いという結果でした。

さらに、年齢層35〜44歳のほうが年齢層15〜34歳よりもマイナスに評価されやすくなっています。

また、フリーターを正社員として採用するにあたっては、特に以下の3つの項目が年齢層に関係なく重視されていました。

  • 1位:職業意欲・勤労意欲・チャレンジ精神
  • 2位:マナー・社会常識
  • 3位:コミュニケーション能力

まずはこの3点を意識して、フリーターから正社員になるための転職活動を行うと良いでしょう。

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フリーターが転職するための方法

フリーターから正社員を目指すときに、おすすめの転職先の探し方を3つ紹介します。

ハローワーク

ハローワーク(公共職業安定所)では、無料で転職先を探したり、転職支援を受けたりすることができます。

厚生労働省が運営していて、無料で求人情報を公開できるため求人件数が多く、ほかの求人サイトには掲載されていない求人が見つかることもあります。

利用者満足度が高く、地元で働きたい方にもおすすめの探し方です。

求人サイト

求人サイト(転職サイト)は、手軽に無料で転職先を探せるため、転職手段によく利用されています。

業界や職種などに特化した求人サイトも増えてきました。

ハローワークや転職エージェントのようなサポートは受けられませんが、自分のペースで転職活動をしたい方におすすめの探し方です。

なかには悪質な求人情報(求人詐欺など)もあるため、公式サイトや連絡先を確認する、SNSで企業について調べるなど、複数の情報をもとに検討しましょう。

転職エージェント

転職エージェントとは、転職希望者と人材を募集している企業とをつなぐ人材紹介サービスのひとつです。転職希望者は、担当者から転職活動のサポートを受けることができます。

利用する際は、基本的に面談(ヒアリング)を受ける必要があります。面談を受けることで、最適な求人を紹介してもらえる確率が高くなります。

効率的に転職活動を行いたい方におすすめの探し方です。

担当者との相性が問題となることがありますが、合わないと感じたら担当者を変更してもらうことで解決します。

また、より効率的に転職先を見つけたい方には、複数の転職エージェントを利用する方法をおすすめします。

フリーターの転職におすすめの職種

フリーターから正社員を目指すときは、資格や学歴を問わない職種から選ぶと良いでしょう。

転職成功率の高さを重視するのであれば、人材不足の職種がおすすめです。

正社員として培った経験やスキルがない場合、年齢が上がるにつれて転職が難しくなることが予想されるため、なるべく早く転職活動をはじめましょう。

※以下の平均月収や有効求人倍率の数値は、職業情報提供サイト(日本版O-NET)に掲載されている令和3年度の情報です。

コールセンター

女性スタッフが多いというイメージがあるコールセンターですが、業種や職種によっては男性も活躍しています。

【仕事内容】

電話で顧客とコミュニケーションをとる仕事です。

顧客からかかってきた電話に応対する「インバウンド業務」と、顧客に電話をかける「アウトバウンド業務」の2種類があります。

【必要なスキル】

コミュニケーション能力

【平均月収】

21.9万円~

【有効求人倍率】

0.85

【注意点】

向き不向きがある仕事だといわれています。

例えば、クレーム対応にストレスを強く感じやすいのであれば、ほかの仕事を選ぶほうが良いでしょう。

介護職

人手不足の業界です。訪問介護員(ホームヘルパー)は正社員の割合が低いため、ここでは施設介護員の情報を記載しています。

【仕事内容】

主に、老人福祉施設を利用する高齢者の介護を行う仕事です。

ほかのスタッフと連携して、心身両面にわたるサポートをします。

【必要なスキル】

体力、責任感

【平均月収】

20.6万円~

【有効求人倍率】

3.05

【注意点】

勉強会や研修がある施設を選ぶほうが成長しやすいでしょう。

新人いじめなど、なかには悪質な施設もあります。

多くの施設で人が不足しているため、もし悪質な施設に当たってしまった場合は、我慢せずに転職を視野に入れてください。

事務職

総務事務や受付事務、学校事務、医療事務など、さまざまな職種があります。正社員の有効求人倍率は基本的に低いため、就職の難度は高いといえます。ここでは正社員の割合が高く、比較的有効求人倍率が低い営業事務について記載します。

【仕事内容】

書類の作成やクライアント対応、管理業務などを行い、営業担当や営業活動をサポートする仕事です。

【必要なスキル】

ビジネスマナー、コミュニケーション能力、スケジュール管理能力、基本的なPCスキル

【平均月収】

22.2万円~

【有効求人倍率】

0.76

【注意点】

未経験でも働けますが、営業活動や営業担当をサポートする仕事のため、営業経験があるほうが働きやすいでしょう。

工場内作業

包装や製造、ピッキングなど、工場によって仕事内容はさまざまです。

ここでは正社員の割合が高い工場労務作業員の情報を紹介します。

【仕事内容】

搬入や搬出、清掃などの作業を行う工場内の仕事です。

フォークリフトを使って作業することもあります。

【必要なスキル】

体力、忍耐力、注意力

【平均月収】

21.3万円~

【有効求人倍率】

0.17

【注意点】

工場によって仕事内容は大きく異なりますが、単純作業だった場合、スキルが身につかないことに嫌気がさして離職するケースがあります。

一方で、そのような工場は人手不足気味のため、就職しやすいともいえます。

接客業

食品やアパレル、美容、宿泊、自動車、イベントなど、業界は多種多様です。

ここではホールスタッフの情報を紹介します。

【仕事内容】

レストランなどの飲食店で料理やサービスを提供します。

正社員の場合、新人スタッフの指導も行います。

【必要なスキル】

体力、コミュニケーション能力、接客スキル

【平均月収】

24万円~

【有効求人倍率】

2.07

【注意点】

接客の経験があると有利です。

飲食サービス業は労働時間が長いなどの理由から、離職率が高い業界でもあります。

そのため求人が多く、転職しやすいともいえます。

IT業界

IT需要の拡大によって、IT人材が不足しています。プログラマーやシステムエンジニアとして働くための研修制度を設けている企業もあり、未経験でも転職可能となっています。ここではプログラマーの情報を掲載します。

【仕事内容】

システムエンジニアが作成した設計をもとにコーディングを行い、プログラムを作成する仕事です。

システムエンジニアとともに作成したプログラムのテストを行い、バグがあれば解析のうえ修正して、システムを完成させます。

また、開発したプログラムの保守に必要なドキュメントも作成します。

【必要なスキル】

ITリテラシー、コミュニケーション能力、勉強熱心、体力

【平均月収】

32.1万円~

【有効求人倍率】

1.54

【注意点】

プログラマーとしての知識や技術を生かして、付加価値を創出したり生産性を向上したりすることができる人材が求められています。

一般に、給料も仕事量も多いといわれている職種です。

未経験でも転職は可能ですが、転職前にプログラミングの勉強をしてみて、適性があるかどうか確認することをおすすめします。

フリーターが転職に成功するためのポイント

フリーターから正社員になるために、転職活動で押さえておきたいポイントを5つ紹介します。

転職の理由を明確にする

転職するときの条件(転職の軸)を見つけるために、転職したい理由を明確にしましょう。

転職の理由は面接で質問されることもあるため、離職した理由や転職したい理由を客観的に把握して、面接官が納得できる理由となっているかどうか確認しておきます。

参考のために、内閣府「平成30年版 子供・若者白書」の調査結果をもとに、離職理由と仕事選びで重要視する点として多かった点をかいつまんで紹介します。

【離職の理由】

  • 1位:仕事が合わなかった
  • 2位:人間関係がよくなかった
  • 3位:労働時間、休日、休暇の条件が悪かった

【仕事選びで最重視する点】

  • 1位:安定していて長く続けられる
  • 2位:収入が多い
  • 3位:自分のやりたいことができる

社会人としての最低限のマナーを身に付ける

社会人としてのマナーは、希望する職種や年齢に関係なく問われます。

また、マナーや社会常識は、フリーターを正社員として採用するときに重視する項目としても挙げられています。

ビジネスマナーは、良好な人間関係や信頼関係を築くための手段です。

そのため、どの職種を選ぶにしても、ビジネスマナーを身につけておく必要があります。

ビジネスマナーの基本は本などで勉強することができますが、業界や業種などによって求められるマナーは異なります。

転職後は転職先のマナーに対応する必要も出てくるでしょう。

自己分析を行う

自分に適した転職先を見つけるために、自己分析を行いましょう。

自己分析は、転職活動で必要となる履歴書の作成(志望動機)や面接にも役立ちます。

自己分析にはさまざまな手法がありますが、例えば、次のような内容について分析します。

  • 興味関心
  • 価値観
  • 得意不得意
  • 長所と短所
  • 能力
  • 将来どうなりたいか

転職サイトなどにある自己分析のための各種診断ツールを利用したり、友人や家族などに頼んで客観的な特性を教えてもらったりする方法もあります。

将来をイメージする

5年後、10年後にどうなっていたいのかをイメージすることは、転職先とのミスマッチを防ぐことにもつながります。

そのため、面接で質問されることもあります。

フリーターから正社員に転職できたとしても、自分に適した転職先でなければ続けることは難しいため、目先の利害(転職しやすい職種だったなど)だけで転職先を選ぶことはおすすめしません。

また、今は将来の予測が難しい時代ともいわれています。

将来性のある転職先なのか、転職が必要となったときに活かせる経験を積むことができるのか、転職に役立つスキルを身につけることができるのかといった視点も必要でしょう。

求人の職種の幅を広げる

譲れない条件をもとに、職種を選びましょう。

譲れない条件は、転職の理由を明確にして自己分析を行うことで見つかった、転職の軸や適性をもとに判断します。

前述のとおりフリーターの経験が評価されることはまれなため、経験した業種に限定せず、譲れない条件をもとに転職先を探すことをおすすめします。

なかには、やりたいことをもとに業種の幅を広げたことで転職に成功したケースもあります。

フリーター向け転職のための履歴書の書き方

フリーターから正社員を目指す方に向けて、履歴書の書き方を説明します。

フリーターが履歴書を書く時の注意点

採用担当者が読みやすい履歴書を作成することが大切です。

指定がなければパソコンで履歴書を作成することもできます。

介護業界に応募するときは手書きが、IT業界に応募するときはパソコンがおすすめです。

経歴詐称は絶対にNG

履歴書の学歴や職歴などを偽ると、経歴詐称にあたります。

経歴詐称は懲戒処分の対象となります。

場合によっては、懲戒解雇されたり、損害賠償を請求されたりする可能性があります。

また、経歴詐称の内容によっては罪に問われる可能性もあります(軽犯罪法違反など)。

修正液の使用は不可

履歴書には修正液や修正テープを使用しません。

間違えたときははじめから書き直しましょう。

手書きの場合、履歴書はボールペンや万年筆で書きます。

消せるボールペンは使用できません。

また、履歴書の内容について面接で質問されることもあるため、履歴書のコピーをとっておくことをおすすめします。

学歴・職歴の書き方の例文

フリーターの方向けの学歴や職歴の書き方を、例文を交えて解説します。

学歴の書き方

入学や卒業の年は、西暦または和暦で統一します。通常は和暦を使用しますが、IT業界に提出する履歴書であれば西暦の使用がおすすめです。

一般的に、高等学校入学から記載します。学校名は正式な名称を記入してください。

職歴の書き方

アルバイトの場合、卒業後のアルバイトから記載するのが一般的です。

ただし、卒業前のアルバイト経験がアピールポイントとなる場合(転職先の職務内容と関係がある、責任のある仕事を任されていた、ビジネスマナーが身についているなど)をアピールできる場合は履歴書に記載します。

就業形態がアルバイトやパートであることを明記してください。

職歴の最後に「現在に至る」、その下に右詰めで「以上」と記載します。

フリーターからの転職は努力が必要不可欠!

フリーターから正社員になることは可能です。

年齢が高くなるにつれて転職しにくくなる傾向がありますが、35歳以上で正社員になった方もいます。

ビジネスマナーなど、正社員へと転職するために必要なスキルを身につけるよう努力しましょう。

職種によって求められる能力やスキルは異なるため、まずは転職の理由を明確にして、自己分析を行うところからはじめてみることをおすすめします。

まとめ

こういったお悩みをお持ちではありませんか?

  • スタートアップ企業の見極め方がわからない
  • 希望に見合うスタートアップ企業が見つからない
  • スタートアップに関する情報が足りない

転職に対する壁が低くなりつつある近年でスタートアップ企業に転職したい方も少なくありません。そんな中、自分に合ったスタートアップ企業を見つけることに苦労している方が多くいます。

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