D2Cとは?市場規模や動向・注目企業・必要なスキル・将来性まで調査!

2023.03.07

転職ノウハウ

D2Cとは?市場規模や動向・注目企業・必要なスキル・将来性まで調査!

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最近よく耳にすることのある言葉にD2Cと呼ばれるものがあります。

似たような言葉に通販があるのですが、一体何が異なるのでしょうか。

本記事では、D2Cの意味や市場規模、動向・注目企業そして必要なスキル・将来性まで詳しく調査し、詳しく解説します。

合わせて通販との違いについても解説します。

D2Cとは?

D2Cとは、製造者や小売業者が自社ECサイトやSNSを通じて商品やサービスを直接消費者に販売するビジネスモデルのことです。

D2Cの最近の動向として、SNSやインフルエンサーなどのマーケティングを活用し、ブランド認知度の向上に取り組む企業が増えています。

D2Cの主な特徴は、販売業者を介さないことによるコスト削減や、直接顧客とのコミュニケーションを通じた商品品質の向上などです。

D2Cに関する知識やスキルを持つ人材が求められる時代になりつつあるため、今後の動向に注目が必要です。

消費者に商品やサービスを直接販売するビジネスモデル

D2Cは、消費者に自社のECサイトやSNSなどを通じて直接販売するビジネスモデルです。

一般的な企業が販売する際には、小売店などで商品を卸し、店舗に配置することで消費者に届きますが、D2CではECサイト上で解決します。

ECサイトやSNSを通しての販売なので通販とよく似ていますが、両者の違いについては後ほど詳しく説明します。

D2Cと通販の違い

商品やサービスをECサイトより販売する手法を見ていると、D2Cも通販も同じものだと考えてしまう人が多いと思います。

次に、通販との違いについて紹介します。

そもそも通販とはどんな形態なのでしょうか。

通販とは「通信販売」の略称で、テレビ、ラジオなどの通信手段を活用して製品を販売することを指します。

最近の通販では、インターネットを活用したものが一般的となっています。

一方で、通販に対してD2Cはブランドの世界観を重要視して直接消費者へ商品の販売を行う形態です。

そのため、通販とよく定義が似ていますがインターネットなどは、必要に応じてのみ使います。

これらのことより、D2Cと通販の大きな違いは、ブランドの世界観を重視するかです。

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D2Cの市場規模

ここでは、D2Cの市場規模の現状と動向や拡大を続けている理由について見ていきます。

D2C市場規模の現状と動向

まずは、D2Cにおける市場規模の現状と動向について解説します。

D2Cは近年の動向として急速に注目が集められるようになっています。

そして、売れるネット広告社が2020年の9月に実施した調査によると、日本におけるD2Cの市場規模は2025年の段階で3兆円にまで達する見込みであることがわかりました。

グラフを見るとわかるように2015年のD2Cから比較してみると、約10年で2倍以上の成長を遂げています。

成長も常に右肩上がりで続けているため、2025年以降のD2Cにおける市場拡大や動向についても期待が持てます。

D2C市場規模が拡大し続ける理由

では、D2Cはなぜ市場規模が広がり続けているのでしょうか。

次に、D2C市場規模が拡大し続ける理由について見ていきます。

インターネット・スマホ・SNSの普及

D2Cが拡大し続ける理由の一つは、インターネット・スマホ・SNSの普及によるものです。これらのテクノロジーの進歩により、消費者は商品やサービスを手軽に調べることができ、オンライン上で購入することも可能になりました。

また、SNSを利用することで、消費者は自分自身の好みや関心事をアピールし、その情報をもとに個人に合わせたオリジナル商品を提供するD2C企業が増えています。

消費者が体験価値を重要視

D2Cが拡大し続ける理由の一つは、消費者が商品が持つ機能そのものではなく、体験価値を重視するようになったことです。

この動向は、スマホやSNSの普及により加速されています。

現代の消費者は、「共感できるものにお金を使いたい」そして「モノより、体験価値を重要視したい」と考える人が多くなってきています。

そのため、D2Cブランドの商品は、事業主が直面した課題や経験から発想を得た商品開発からスタートすることが増えています。

このことにより、消費者から共感を得やすく高い体験価値を提供できるため、需要が拡大しています。

コロナウイルスの影響による生活様式の変化

新型コロナウイルス感染症の世界的パンデミックは、外出自粛によるEC需要の急増を引き起こし、D2Cが拡大し続ける理由の一つとなりました。

現在では、人流は戻りつつあるものの、消費者の体験価値に対する重視は変わりません。

生活様式の変化により、商品そのものだけでなく、商品が提供する体験価値に価値を見出す消費者が増加しています。

このような動向により、D2C企業はより高品質な商品と体験を提供することで、市場競争力を維持することが求められます。

D2Cの将来性

D2Cは、市場規模の拡大を続けているため将来性はありそうに思えますが、実際のところどうでしょう。

次に、D2Cの将来性について見ていきます。

D2Cの市場規模は右肩上がり

D2Cビジネスは現在、市場規模が右肩上がりに伸び続けています。

経済産業省による調査でも、D2Cが属する物販系分野が成長率トップに位置しています。

この傾向は今後も続くことが予想され、D2Cの将来性は非常に高いと言えます。

さらに、インターネット広告に投じられる金額がテレビ広告を上回るなど、インターネット型ビジネスへの需要増加が見込まれていることも注目すべき動向です。

D2Cビジネスは、消費者の生活様式や購買行動が変化する中で、商品の品質やコミュニケーション力に注目したマーケティングが重要となります。

このようなD2Cビジネスの特徴は、将来的にも市場拡大に向かうことが予想され、今後ますます注目されるため、将来性が高いと言えるでしょう。

D2Cの市場規模が伸びる理由

D2Cの将来性は、市場規模が伸び続けていることから高いということがわかりました。

では、一体なぜD2Cの市場規模は伸び続けているのでしょうか。

市場規模が伸びる理由について見ていきます。

ECサイトを簡単に構築できる時代になった

D2Cビジネスが急速に拡大している背景には、ECサイトの構築が簡単になったことが挙げられます。

従来は、ECサイトの構築には膨大な費用と技術力が必要でしたが、現在では、ShopifyやBASEのようなクラウド型のECプラットフォームやオープンソースのECソフトウェアが普及し、手軽にECサイトを構築できるようになっています。

これにより、中小企業や個人でも簡単にECサイトを立ち上げ、商品やサービスを販売できるようになったのです。

また、今後もさらにECサイト構築の簡便化が進むことが予測されており、D2Cビジネスの将来性は非常に高いと言えます。

PCからスマホへの転換が進んだ

D2Cの伸びる理由の一つに、PCからスマホへの利用者の移行が挙げられます。

スマホの普及により、いつでもどこでも簡単に商品を購入できるようになり、消費者はより多様な商品を求めるようになりました。

SNSを活用した情報収集も一般化してきており、インフルエンサーの登場や企業公式アカウント運営などこれまでにない動向が見られるようになりました。

このような変化がD2Cビジネスにとって好機となり、より多くの企業がD2Cビジネスに参入するようになりました。

この先、スマホ利用者がますます増加することが予想され、D2Cビジネスの将来性はさらに”ある”と言えます。

デジタル化がいろいろな領域に浸透しつつある

D2Cの伸びる理由の一つは、デジタル化があらゆる領域に進んでいることにあります。

テクノロジーが導入されにくかった小売やアパレル分野でも、新しい起業家たちがテクノロジーを武器に変革を起こし始めています。

今後も、テクノロジーの進歩によってビジネスのあり方が変わり続けることが予想されるため、D2Cビジネスは今後も益々成長していく可能性があります。

このことからもD2Cの将来性はあると言えます。

クラウドファンディングでの資金調達が容易になった

D2Cビジネスが急速に成長している理由の一つは、クラウドファンディングを通じた資金調達が容易になったことです。

クラウドファンディングを活用することで、事業がスタートしたばかりの新興ブランドでも外部から資金を調達することができます。

そのため、事業を成長させるための資金不足を回避できます。

また、クラウドファンディングに参加する支援者たちは、商品を購入することでブランドに貢献することができるため、ファン作りにもつながります。

このように、クラウドファンディングはD2Cビジネスにとって将来性のある資金調達方法として注目されています。

D2Cの成功事例5選

D2Cに関して説明だけされてもイメージが沸かないという方も中にはいると思います。

ここでは、D2Cを活用した企業の成功事例について見ていきます。

事例を見ながらD2Cのイメージをつかみましょう。

①CREDONA

アパレル業界の会社であるCREDONAの事例について見ていきます。

この事例では、アパレルブランド「Ungrid」の店員を8年間勤めた後、インフルエンサーとなったYURI氏が成功を収めた事例について解説していきます。

YURI氏は、若い世代の女性から多くの支持を集めており、フォロワーも5万人弱獲得されている方です。

CREDONAでは、このインフルエンサーであるYURI氏のフォロワーを中心に立ち上げ、初日から一切広告費もかけずに4000万円の売り上げを上げるなど驚異的なデビューを飾っています。

インフルエンサーを起用してD2C戦略の成功を収めた好事例となっています。

②BOTANIST

シャンプーブランド「BOTANIST」の事例について紹介します。

BOTANISTは、Instagram上でUGCを活用したマーケティング戦略を取り入れています。

この戦略では実際に商品を使っていただいたお客様、すなわち「ボス目線」での投稿を心がけています。

そのため、新規顧客の場合でも「どのようなメリットがあるのか」「商品を使うことでどのような体験ができるのか」を具体的にイメージしやすくなっています。

結果として、試作を開始してから約一ヶ月で、LPのコンバージョン率を1.73倍獲得しています。

③kay me(ケイミー)

女性向けファッションブランド「kay me」の事例について紹介します。

kay meでは、働く女性の目線に立つサービスを展開しており、「試着便」というサービスでは、30万円分の服を無料で配送するというとてもお得なサービスとなっています。

そのため、事前に自分に合うか合わないかを確認することができるという画期的な方法を扱っています。

この利便性の高さからアパレルブランドの平均2倍のリピート率獲得に成功しています。

④BULK HOMME

メンズスキンケアブランド「BULK HOMME」の事例について紹介します。

雑誌などのメディアで多数取り上げられ、20〜30代の男性を中心に支持を集めています。

その支持を集めるきっかけがUGCを活用したマーケティング施策だと言います。

BULK HOMMEではブランドの誕生から5年目を迎えたタイミングで従来のプロモーションを見直し、顧客層に大きく貢献したいという考えをもとにUGCマーケティングプラットフォームの「Letro」を導入しました。

その結果、SNS広告経由での顧客獲得件数はたったの1年で約10倍に跳ね上がり、CPA(顧客獲得単価)を約3分の一削減することに成功しています。

こちらもUGCをうまく活用した好事例となっています。

⑤BASE FOOD

食品会社のBASE FOODの事例について紹介します。

BASE FOODでも同じようにUGCをうまく活用した施策を行っています。

顧客との対話と顧客の活用に特に力を入れており、SNSでのコミュニケーションを密にとったり、UGCをうまく活用することで顧客との距離を生かしたマーケティング施策を実施しています。

転職におすすめのD2C企業5選

D2Cは、今後も市場拡大が予想されますが、将来のことを考えてD2C企業に転職したいと考える人も中にはいるかもしれません。

ここでは、転職におすすめのD2C企業を5社紹介します。

①FABRIC TOKYO(ファブリック トウキョウ)

FABRIC TOKYOは、オンライン上で手軽にオーダーメイドのスーツやシャツを注文できるD2Cブランドです。

顧客単位の体型に合ったサイズを提案するアルゴリズムを開発し、試着を必要としないネット完結のサービスを提供しています。

また、馴染みやすい社風で、上下関係がなく、役職や立場に捉われず、良いアイデアがあれば誰でも採用される風土が根付いています。

このような組織風土は、転職を考える人にとっては魅力的な要素の一つです。

また、発展途上の組織であるため、新しいアイデアを取り入れる余地があり、やりがいを感じやすい環境です。

転職を考えている方にとって、FABRIC TOKYOは魅力的な企業の一つといえるでしょう。

②BASE FOOD(ベース フード)

おすすめの転職先としてBASE FOODがあります

BASE FOOD(ベース フード)は、完全栄養の主食を提供するスタートアップ企業です。

創業者の橋本氏が自身の体験から生まれた商品は、健康を大切にする人々に注目され、急成長しています。

ここでの転職は、自分が扱う商品が人々の健康に貢献するというやりがいがあるだけでなく、スタートアップの成長に直接関われるという魅力があります。

また、社員の健康も重要視しており、社員の健康づくりにも注力しています。

そんなBASE FOODでの転職を検討してみてはいかがでしょうか。

③newn(ニューン)

おすすめの転職先としてnewnがあります。

newnは身長が低めの小柄な女性をターゲットとしたアパレルブランドCOHIKAを立ち上げ、月収1億円を超える大きさまで成長した企業です。

身長が低いために着る服が見つからないという方の問題を解決する商品を提供しています。

newnの主な特徴はSNSを活用した顧客との交流です。

Instagramでは、身長が155cm以下の店員がinstaライブを毎日実施し、顧客からの相談にも積極的な対応を実施しています。

そのため、顧客からの支持率も高く、商品を何度も購入してもらえるリピーターの獲得に繋げています。

④ROSE LABO(ローズラボ)

転職先のおすすめとしてROSE LABOがあります。

この企業では、主に農薬を使っていない食用の薔薇の栽培を行っており、食品ブランドやコスメ事業を実施する企業です。

ROSAE RABOは人材採用の際、学歴重視ではなく人間性を見ているところが特徴的です。

そのため、未経験で全く知見がないという方でも安心して転職活動が行えるところが魅力的です。

⑤MEDULLA(メデュラ)

最後のおすすめ転職先としてパーソナライズヘアケア商品のブランドMEDULLAがあります。

MEDULLAでは、顧客がウェブサイト上で数問質問に回答するだけで、髪質やお悩みに適したシャンプーの提案を促し、そのまま購入できる仕組みを導入しています。

特に、物理的な場所や店舗を利用して商品やサービスを提供する販売チャネルに力を入れ、実店舗の運営や美容室との提携を通した交流を実施しています。

D2Cを有効に活用するポイント

最後にD2Cを有効活用するためのポイントについて見ていきましょう。

SNS周りを強化する

D2Cを有効に活用するためには、SNS周りの強化が必要です。

SNSは、顧客との直接的なコミュニケーションができるため、顧客の声を収集し、商品やサービスの改善に役立てることができます。

また、SNSを通じて商品やサービスをPRすることで、新規顧客の獲得にもつながります。さらに、SNSを活用することで、顧客とのつながりを強化し、リピート率の向上にもつながるとされています。

そのため、D2C企業では、SNSの活用に注力し、顧客との関係を強化することが重要です。

コンセプトを確立する

D2Cは直接ブランドコンセプトを伝え、ファンを獲得することが成功に繋がります。

自社のコンセプトを詳細に固めて伝えることが前提です。

ターゲットを具体的に想像し、自社の価値は何か、ターゲットが商品やサービスを得てどのようにライフスタイルに変化を起こすのか、ユーザーの生活まで想像してコンセプトを固めましょう。

D2Cの市場規模は将来的にも広がっていく可能性あり!

D2Cは、インターネットやSNSの普及により急速に成長しています。

消費者のニーズに合わせた商品やサービスをダイレクトに提供し、ブランドコンセプトを伝え、リピーターを獲得します。

そうすることで、従来のビジネスモデルに比べて高い成長性を示しています。

さらに、新しいテクノロジーの普及に伴い、D2Cの市場規模は今後も拡大していく可能性があります。

さらに、コロナウイルスの影響で、オンラインでのショッピングが一層加速し、D2Cの市場拡大に寄与することが予想されます。

このように、D2Cは今後も成長し続けることが期待されます。

まとめ

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