「COO」とは?「CEO」との違いや役割・必要なスキルまで徹底チェック!

2023.02.24

転職ノウハウ

「COO」とは?「CEO」との違いや役割・必要なスキルまで徹底チェック!

SHARE -

現在アメリカでは、コーポレートガバナンスの強化に伴い、業務の実行と経営監督を分離する取り組みが進んでいます。

経営透明性の向上により、株主や市場からの評価が高まり、企業価値の向上につながっています。

本記事では、COOの役割やスキル、そしてCEOとの違いについて解説します。

COOとは?

COOは、企業における最高執行責任者のことです。

CEOが経営に関連する事業の方向性を決める一方で、COOは決められた方向性に基づき、業務を遂行する役割を担っています。

また、COOでは実行部隊を統括する執行役として、組織を動かし、事業成長に貢献するための戦略を策定することが求められます。

COOという役職は、元々アメリカの企業において、経営責任の所在を明確化するために導入されたものです。

しかし現在では、日本でもCEOやCOOを設置する企業が増加しており、組織の透明性を高め、経営効率を向上させるために必要な役職として注目されています。

COOとCEOとの違い

COOと似た役職としてCEOがありますが、違いについて知りたいという方は多いと思います。

ここでは、COOとCEOの違いについて解説していきます。

CEOとは企業の最高経営責任者であり、経営方針を決定する役割を持つ役職です。

反対に、COOはCEOが決定した経営方針に基づき、業務を実施する役割を担います。

COOは実務を担当するため、CEOの経営方針を理解することが運営していくにあたって不可欠であり、CEOとの信頼関係が極めて重要です。

また、CEOは企業の目標を定め、戦略を策定することで、企業の方向性を示します。

その一方でCOOは、定められた方向性に沿って具体的な業務を実行し、企業目標の達成に向けて業務を執行します。

CEOとCOOは、お互いの役割を明確にすることで、組織がスムーズに機能し、成長を遂げることができます。

COOとCEOの違いについて簡潔にまとめると、CEOが経営方針を決定する役割を持つのに対し、COOは決められた経営方針に基づき、業務を行う役割を持ちます。

COOと執行役員・代表取締役との違い

COOとCEOの違いについては理解できたけど、執行役員や代表取締役との違いについても気になる方は多いと思います。

次にCOOと執行役員・代表取締役との違いについて解説していきます。

まずは、執行役員との違いについて見ていきましょう。

執行役員

執行役員とは、企業において経営陣が決めた事業方針に基づき業務を実行する責任者として選ばれた人のことです。

取締役が執行役員を兼任する場合もありますが、通常は執行役員は従業員として雇用されます。

執行役員制度は法律によって特に規制されていないため、企業は現状に応じて役割や報酬などの制度を運用することが可能です。

ただし、執行役員は重要なポジションであるため、取締役会の決定を元に決められることがほとんどです。

代表取締役

日本の会社法に基づき、代表取締役には会社を代表する権限や責任が与えられています。

そのため、代表取締役とは文字通り取締役会の中で代表者であり、契約締結や業務執行などを行います。

その一方で、CEOには会社法での規定はありませんが、米国の統治においては取締役会がCEOを任されることが一般的です。

したがって、代表取締役とCEOは位置づけが違い、取締役会はCEOの上に存在するということです。

その他に代表取締役は通常、社長が務めますが、CEOが兼任することもできます。

スタートアップ転職ならソーシング・ブラザーズ

スタートアップ企業に転職を希望している方々に関する主な課題は、

  • 自分に合ったスタートアップ企業が見つからない
  • 転職したいがスタートアップ企業に関する情報が足りない
  • スタートアップ企業の見極め方がわからない

の3点です。

近年4人に1人は1回転職しているといわれ、転職に対しての意識の変化が起きております。そんな中スタートアップ企業に転職を成功させたいがスタートアップに関する情報が足りずに不安で一歩踏み出せないでいる方が多います。

また、大手転職サイトに登録しても自力で希望に見合う求人が見つからなくて悩んでいる方も多くいます。

上記の課題を解決してくれるのがスタートアップ・ベンチャー企業特化の転職エージェント「ソーシング・ブラザーズ」です。

「ソーシング・ブラザーズ」はスタートアップ専門の人材紹介や情報メディアの掲載を行っており、スタートアップ企業・ベンチャー企業に特化した価値流通プラットフォームです。

スタートアップ転職に興味のある方はぜひこちらからご確認ください

COOが求められている理由

COOは、現代においてなぜ求められているのか気になったことはありませんか。

ここでは、COOが求められている理由について紹介していきます。

コーポレートガバナンスの強化

2003年に商法が改正され、企業の経営に関する意思決定を担う取締役会と実務を担う執行役の役割が明らかになりました。

こうなった背景には、企業の汚行が相次ぎ、コーポレートガバナンス(企業統治)の強化が求められたことがあります。

コーポレートガバナンスは、企業を所有する者が適切に経営を制御するための仕組みであり、監視および統制によって不正行為が起こる前に防止し、株主の利益を最大化させます。

今までの日本ではCEOやCOOなどを設置することはほとんどありませんでしたが、コーポ現代においてレートガバナンスの強化が必要であると認識されるようになり、監督機能と業務執行機能を分離するためにCOOが設置される企業が増加しています。

中長期視点での経営

取締役が業務執行のまとめ役も行う場合、短期的な視点での経営に偏りがちになります。

このような経営は将来を見据えた長期的な視点での目的が欠け、短期的な成果を重視するがために企業の経営に悪影響を与える可能性があります。

企業経営には中長期的な方針が必要です。

そのためには、COOを設置して将来の方向性やどのようにして成長していくのかを明確にし、現状必要な取り組みをどう実現させるのかを考えることが重要です。

そしてCOOが業務執行を統括する役割を担うことにより、取締役は事業方針の管理に専念でき、中長期的な視点での経営がスムーズに行えるようになります。

経営層と現場の橋渡し

取締役会が経営方針を決定する際に、現場の実情を把握できていないと、実現が難しい戦略や抽象的な方針が決められてしまうことがあります。

そして、その方針が現場で不信感や疑問に思われたり、やる気の低下につながってしまい、売り上げや生産性の低下につながることがあります。

そのため、COOは経営層と現場をつなぎ、良好な協力関係を保つための橋渡し役として重要な役割を果たします。

事業が持続的に成長するためには、経営層と現場が協力して共通の目標に向かって取り組むことが必要不可欠です。

COOはその調整役として重要な役割を果たします。

経営候補人材の育成

企業経営において、代表取締役やCEOの後を継ぐ者がいないことは重大なリスクとなります。

もし、健康上の問題などが起きてしまった場合、企業自体の経営が困難に陥る可能性があるからです。

また、代表取締役やCEOが一時的に不在になった場合、経営上の重要な判断が遅れてしまい、企業に悪影響を与えることがあります。

このような問題を回避するために、COOを配置することが有効的な手段となるのです。

COOの役割・仕事内容

COOが必要とされる理由について理解して来たところで、実際にCOOはどのような役割があって、どんな仕事内容なのか気になります。

次にCOOの役割と仕事内容について解説していきます。

COOの仕事の内容については以下の3つが挙げられます。

  • 経営者のサポート
  • 事業の課題把握と分析・立案
  • 経営資源を適切に配置

経営者をサポートする

COOの一番大事な仕事内容は、CEOが策定した方針をよく理解し、実現させることです。

そのため、COOはCEOの発信した方針を、社員全員が理解しやすいように伝える必要があります。

具体的には、COOはCEOと現場をつなぐ役割を担います。

CEOは長期的な視点で物事を考えるのに対し、現場は短期的な視点で物事を考える傾向があるため、意見が対立することがあります。

そのため、COOは現場の意見を尊重しつつ、CEOが打ち出した方針に基づいて会社全体を運営することが重要な仕事内容の一つです。

事業の課題把握と分析・立案

事業方針に基づく業務を円滑に進めるためには、事業が抱える課題を正確に把握し、内容を分析することもCOOの仕事内容です。

もし業界全体や市場環境に変化があった場合には、その内容・原因や今後の見通しをもとに分析を行います。

そして、業務を円滑に進めるための方針や進め方を検討し、立案していくことが求められます。

経営資源を適切に配置する

COOにとって重要な仕事内容の一つに、経営資源の適切な配置があります。

決められた方針の実現は、資源を大幅に変更しない現状のままでは達成できない場合があります。

この場合、方針を実現するためには、適切な経営資源の配置が必要であり、時には大幅な変更が必要になることもあるでしょう。

しかしながら、このような変更には関係各所からの激しい反対意見が飛び交う可能性があります。

そのため、COOは関係各所の調整も仕事内容の一つになります。

この調整には、相手の視点や感情に注意を払うことが必要となります。

役職を利用して強引に決めてしまうと、従業員のモチベーションが下がり、能力の低下につながってしまう。

COOは、CEOの方針を実現するために場面によっては強引な決断を迫られる場合もありますが、その際には関係各所との調整を通じてCEOの方針を達成するために納得を得つつ、方針の実現に向けた調整が必要です。

COOに求められるスキル

COOの仕事内容について理解できたけど、実際にCOOを目指すとして求められるスキルについて知りたいという方は多いと思います。

ここでは、COOに求められるスキルについて紹介します。

リーダーシップ

COOに必要なスキルとして、組織をまとめ、個々の従業員の力を引き出すリーダーシップが求められます。

COOは他の役員と比べ、より現場に近い位置にあるため、現場目線でのリーダーシップがより必要とされます。

特に、社内の人が多い場合には、リーダーシップは重要なスキルとなります。

経営知識

COOには、CEOの考えいわゆる経営知識について理解しておくことが必須スキルの一つです。

なぜなら、CEOが実現したいビジョンを具体的かつ明確に理解し、指示を下すためには経営知識について深く理解しておく必要があるためです。

また、部下が困難に直面した場合にはCOOが窓口となり、PDCAサイクルを回しながらCEOと方向性をすり合わせる必要があります。

COOがCEOのビジョンや経営知識について理解していないと、企画が失敗してしまうリスクもあります。

プロジェクトを成功させるためには、COOが部下に具体的な指示を与え、抽象的な言葉ではなく、何をどうするかを明確に説明する必要があります。

つまり、経営知識についての理解はCOOにとって重要なスキルと言えます。

実行力

COOは企業の最高執行責任者であり、業務遂行やプロジェクト成功に向けて決断力、判断力、論理的思考力などのスキルが必要です。

仕事を進める中には様々な課題があり、それらを解決するためには論理的思考力も必要となってきます。

COOにはこれらのあらゆるスキルを高レベルで保つことが求められる役職です。

自社事業の理解

まず、COOは自社事業について完全に理解するスキルが必要です。

COOの仕事は、自分で経営方針を考えることではなく、CEOが決めた方針を実行することです。

つまり、自社の事業内容を完全に網羅し、それらを実現するためのスキルがCOOには必要となります。

忍耐心

COOの仕事は、CEOの右腕としてCEOを支えることであり、忍耐力が不可欠になってきます。

COOは、CEOが表舞台に立つ一方で、裏から支える事業の実質的な管理・運営を行う立場にあります。

そのため、COOはどれだけつらい内容の仕事であっても忍耐強くやりきるスキルが求められます。

COOのキャリアパス

COOに就く為には、何をする必要があるのか気になります。

COOに就任するためのキャリアパスについて紹介します。

社内から出世する

COOは、企業内での昇進や内部からの抜擢によって就任することが一般的です。

彼らは、部署のマネージャーやリーダーとして長年にわたってその分野での専門知識や経験を積んできたプロフェッショナルであると同時に、企業全体を広い視野で全体を把握することができるスキルと経営者としてのビジネススキルが求められます。

ヘッドハンティング

COOは、ヘッドハンティングサービスを通じて他社へ移籍するケースもあります。

企業によっては、異なる部分がありますが、小規模企業では外部からのヘッドハンティングが一般的です。

業界で注目すべき実績を持つことでヘッドハンティングサービスの担当者の関心を引く可能性を上げられるでしょう。

転職する

企業は転職によってCOOのような経営人材を獲得したいと考えている事も多いです。

特に求められるのは、「CxO」の経験を持った人やプロジェクトマネージャーなどの責任ある役職を経験してきた人々です。

転職エージェントを通じて経営人材を紹介してもらうこともおすすめです。

エージェントが求職者と企業側の間に介入することにより、ミスマッチを防止する利点があります。

COOは企業の成長に重要な役割を担う

COOは、企業の経営において必要不可欠な存在です。

COOを企業に配置することで、コーポレートガバナンスの強化が図れるだけでなく、中長期視点での経営が可能になります。

その他にも現場とトップ層が円滑かつ納得のいく形で事業の継続を行うための調整を実施する等の役割を担います。

そのため、COOは今後企業を成長させていくためにも欠かせない存在であると言えます。

まとめ

こういったお悩みをお持ちではありませんか?

  • スタートアップ企業の見極め方がわからない
  • 希望に見合うスタートアップ企業が見つからない
  • スタートアップに関する情報が足りない

転職に対する壁が低くなりつつある近年でスタートアップ企業に転職したい方も少なくありません。そんな中、自分に合ったスタートアップ企業を見つけることに苦労している方が多くいます。

ソーシング・ブラザーズはこれらの悩みを解決します!

ソーシング・ブラザーズが選ばれる3つの理由

  • スタートアップ企業が多数登録!
  • スタートアップ専門の人材紹介!
  • 情報収集がしづらいスタートアップの情報発信メディア!

このようにソーシング・ブラザーズであれば課題であったスタートアップに関する情報を一度に収集することができます。

まずは、スタートアップに関する情報をこちらからご確認下さい。

RECOMMENDED