CTOの役割とは?CEOとの違いや必要なスキルなどをまとめて紹介!

2023.02.24

転職ノウハウ

CTOの役割とは?CEOとの違いや必要なスキルなどをまとめて紹介!

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技術にまつわる最高責任者のことをCTOといいます。

こちらの記事では、CTOの役割や仕事の内容、CTOとCEOとの違い、CTOになるために必要不可欠なスキルなどを紹介しています。

平均年収など、CTOに転職したい方に向けた情報もあわせて掲載しています。

CTOとは?

CTO(Chief Technology OfficerあるいはChief Technical Officer:最高技術責任者)は企業における役職のひとつで、企業の技術に関する最高責任者のことをいいます。

技術の開発や技術チームを取り仕切りながら、経営層としての役割を果たします。

技術部長や開発部長など、別の名称で設置している企業もあります。

企業戦略の立案や情報システムの構築などを監督するCIO(Chief Information Officer:最高情報責任者)をCTOが兼任しているケースもあります。

CTOとCEOとの違い

CTOとCEOは責任の範囲が異なります。

CEOは経営全般の責任者、CTOは技術分野に関する経営の責任者です。

CEO(Chief Exective Officer:最高経営責任者)は会社の経営に関する責任を負う役職であり、会長や社長と兼任することもあります。

一方、CTOは技術方面に関する責任を負う役職です。

このようなCスイート(C-suite:CEOやCTOなど、経営をつかさどる役職)は、日本でも責任の所在の明確化や業務の効率化を目的に、導入が進んできています。

なお、CEOの次席にあたるのがCOO(Chief Operations Officer:最高執行責任者)です。

CTOの平均年収

求人専門の検索エンジンIndeedのデータによると、日本のCTOの平均年収はおよそ876万円(2023年2月17日時点)という結果でした。

ただし、CTOの年収は組織規模によって変動します。

企業への影響力が強さや、CTOとしてのスキルの高さなども年収の決定に影響を与えることがあります。

転職先を選ぶ際には、年収が相場よりも低い(または、高い)理由にも着目してみると良いでしょう。

なお、IVS CTO Night & Dayの「CTO100人実態調査」では、年収500万円から800万円の割合が最も高いという結果でしたが、なかには年収3,000万円以上という回答も含まれていました。

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CTOの役割

CTOの代表的な役割は、技術分野の意思決定、技術経営(MOT)、エンジニアの採用と育成方針決定の3つです。

ただし、CTOの役割は会社によって異なる可能性があるため、転職先を選ぶ際にはCTOが企業内でどのような役割を担っているのかを確認しておく必要があります。

それでは、CTOの3つの役割についてお話しします。

技術戦略の意思決定

CTOは新たな事業の立ち上げに必要な技術の判断から、最終の意思決定に至るまでを担当します。

技術責任者として、技術の動向やコストなどを把握したうえで、経営陣として経営目標を達成するために必要な技術を中長期的な視点で選んで決める役割を果たします。

技術戦略における意思決定は、自社の技術やチームについて分析を行い、課題を明確にして対処します。

技術経営

CTOには、技術を利益につなげる役割があります。

例えば、技術を売ったり、技術を活用して製品開発を行ったりする役割を果たしています。

こういった技術を活用した経営のことをMOT(Management of Technology:技術を活用する経営)といいます。

企業戦略を基にした技術戦略を立てて、利益を作り出すこともCTOの役割のひとつです。

エンジニアの採用と教育

CTOは主に、エンジニアの採用方針や教育の方針を決断する役割も担っています。

企業目標の達成にあたって、技術チームに不足している点を見つけ出し、人材を確保するにあたっての採用方針を示します。

人事部に求める人材像を伝えたり、採用や教育の場に立ち会ったりすることもあります。

さらに技術チームのスキルを向上させるために、採用した人材の育成にも関わります。

CTOの仕事内容

CTOの仕事内容は経営の規模に応じて異なります。

そのため、転職先を探す際には企業規模もポイントとなります。

小規模企業の場合、CTOの主な仕事内容は、技術方面のプロジェクトや技術チームをまとめて率いることです。

ここでは経営戦略などに沿って、柔軟に現場の業務を遂行することが求められます。

一方、中規模・大規模企業の場合、経営戦略に沿った技術戦略の策定やシステムの構築、運用といった業務も、経営陣であるCTOの仕事内容に含まれます。

ここでは現場と経営、両方の視点から業務を遂行する力が求められます。

それでは、規模に関係なく共通するCTOの仕事内容について説明します。

企業戦略に合わせた技術の選定

CTOには、企業戦略に対応した技術を選んで決める仕事があります。

企業戦略を立てるCEOなどの経営陣の中には、技術に関する専門的な知識を持っていない場合があります。

そこでCTOは技術についての専門家として、企業戦略に合わせた技術を選定し、さらに導入した技術を自社で活用できるように指揮を執ります。

プロジェクトで利用する技術の選定

CTOには、プロジェクトで使うのに最適な技術を選んで、チーム内に行き渡らせる仕事があります。

各プロジェクトに用いるさまざまな技術の選定を全て担い、導入した技術が適切に運用されるようにマネジメントを行います。

導入した技術を技術チーム内で適切に運用できるように工夫することや、導入した技術を浸透させることも仕事に含まれます。

プロジェクトマネージャー

プロジェクトの実行段階になると、CTOはプロジェクトマネージャー(PMやプロマネとも。プロジェクトを円滑に運営する)の仕事を行うこともあります。

例えば、プロジェクトの計画作成や管理、折衝業務、技術面のサポートなどを行います。

プロジェクトの結果や課題を適切に管理しておくことも仕事に含まれます。

CTOになる方法

CTOになる方法は、主に転職と起業と昇進との3つがあります。

CTOになれば、経営に携わるエンジニアとして年収1,000万円を目指すことも可能となります。

また、CTOに必要な知識が学べる養成講座なども開講されています。

CTOになる3つの方法をメリットやデメリットなどとあわせて紹介します。

求人を探して転職する

1つ目の方法は、CTOの求人を探して転職することです。

転職はCTOになるための近道だといえます。

インターネット上にもCTOやCTO候補の求人は出ていますが、非公開求人も多くあるため、転職エージェントを活用するほうが効率的かもしれません。

また、求人を探してCTOに転職する際には、年収や待遇に加えて、CTO着任後の役割も確認しておくことが大切です。

CTOという役職名は同じであっても、転職先によって実態が異なる場合があります。

例えば、どのような環境で働くことになるのか(技術チームを作り上げる段階からはじめるのか、既存のチームを管理するのかなど)や、技術者あるいは経営者としての役割がそれぞれどの程度の比率で求められるのかによって、CTOとして活かせるスキルや経験は異なります。

自ら起業してCTOになる

2つ目の方法は、自ら起業してCTOになることです。

CEOを兼務するケースや、CEOとタッグを組んで起業するケースがあります。

事業を起こしてCTOになるという方法は、CTOとして適切な判断を下すことができるスキルや知識、経験があることが前提となります。

リスクが高い方法であり、年収を重視する場合には向きませんが、起業を視野に入れているエンジニアは少なくありません。

企業してCTOになった場合、起業やCEOを支える(または、CEOの仕事を同時に行う)役割も担うことになります。

そのため、起業という手段でCTOになる場合には、次のような力も必要です。

  • 技術者が他にいない場合、独学で技術開発を行うことができる力
  • 起業を支えるために、技術情報を収集して分析する力
  • 起業を支えるための柔軟な思考力

在籍している会社でステップアップしてCTOになる

3つ目の方法は、在籍している会社でCTOになることです。

社内にCTOが導入されている場合、昇進によってCTOになれる可能性があります

技術分野におけるスキルの高さはもちろん、経営にまつわる知識やスキルも身につけておくことが必要です。

なお、企業規模が大きいほど年収が高くなる傾向があるため、在籍している会社の規模によっては年収が相場ほど期待できない可能性もあります。

一方で、企業や技術チームの雰囲気などを含めたCTOの実態を理解したうえで着任できるといった、在籍している会社ならではのメリットもあります。

CTOに必要なスキル

CTOに必要不可欠なスキルは、技術力・思考力・リーダーシップの3つです。

ここでは、CTOに必要なスキルを5つに分けて具体的に説明します。

CTOへの転職を希望する場合は、次のようなスキルを身につけておくと良いでしょう。

リーダーシップ

CTOにはリーダーシップが必要です。策定した技術戦略を適切に実行するためには、技術チームの協力が必要不可欠です。

協力を得るためには、チームのメンバーと積極的にコミュニケーションをとり、信頼関係を築いていく必要があります。

つまりCTOには、技術チームからの信頼や協力を得ながら、メンバーの実態に即した指導や支援などを行い、技術戦略の実現へと導くことができる力が求められるといえます。

事業・経営面を含めたマクロな視点

CTOであれば、経営というマクロな視点に立つことも必要です。

技術を導入することで得られる利益や、利益を最大にするための方法などを俯瞰して検討します。

つまりCTOには、技術の開発や運用といった技術マネジメント能力に加えて、実際に利益を生み出す方法を構築する力も求められます。

技術の運用・活用するための思考力

CTOには、開発した技術を企業戦略に沿って、最適に運用したり活用したりするための思考力が欠かせません。

技術の運用や活用には、費用やリスクなど、さまざまな内容や条件が関わっています。

こういった要素を考慮して、最善の方法を選び出す力が求められます。

柔軟なビジネス思考

CTOは柔軟なビジネス思考力も必要な仕事です。

柔軟なビジネス思考力とは、技術分野のあらゆるトラブルに対処できる力のことをいいます。

IT業界は変化が激しいといわれており、技術の運用にはさまざまな要素が関係してきます。

そのため、固定観念を取り払い、さまざまな視点に立って技術を開発したり運用したりする思考力や柔軟性が求められます。

さらに、長期的な見通しをもって考え、後から起こる可能性がある課題を想定して、開発の段階で想定の課題を解決しておくといった柔軟性も必要です。

プログラミングの知識・開発経験

CTOには前提として、プログラミングの知識やスキル、さらに技術開発の経験も必要です。

プロジェクトで取り扱う技術にはプログラミングの知識が、技術の開発には技術開発の経験や技術がなければ、技術責任者として必要な技術かどうかを判断することは不可能です。

CTOになるには技術・マネジメントの両方のスキルが不可欠

CTOは技術分野に関する責任を、CEOは経営全般に関する責任を担っています。

CTOになるためには、技術にまつわるスキルと経営にまつわるスキルの両方が必要です。

CTOは経営の視点に立ち、技術者としてのスキルや知識を活かしながら、技術戦略の策定や構築、企業戦略に沿った技術の策定や運用、技術チームのマネジメントや育成などを行います。

CTOへの転職を考えている場合は、CTOの仕事に必要不可欠な技術力や思考力、リーダーシップなどもあわせて磨いておきましょう。

まとめ

こういったお悩みをお持ちではありませんか?

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  • 希望に見合うスタートアップ企業が見つからない
  • スタートアップに関する情報が足りない

転職に対する壁が低くなりつつある近年でスタートアップ企業に転職したい方も少なくありません。そんな中、自分に合ったスタートアップ企業を見つけることに苦労している方が多くいます。

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