法務部の仕事内容と役割は?必要な資格や求められるスキルまで徹底調査!

2023.02.05

転職ノウハウ

法務部の仕事内容と役割は?必要な資格や求められるスキルまで徹底調査!

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法務部に対し、「法務部に入りたいけど必要な資格・スキルを知りたい」「年収はどのくらいなのかな」等と様々な疑問を抱いた事がある人も多いのではないでしょうか。

本記事は、法務部の仕事内容や役割、持っておくといいスキルや取っておくべきおすすめの資格まで詳しく紹介します。

法務とは?

ここでは、そもそも法務部は具体的にどんな役割があるのか、平均年収、将来性を紹介します。

法務部の役割

法務部は、会社が事業を展開する上で法律に関与する様々な仕事を担当します。

法務は、三本の柱が存在しておりそれぞれ特徴等が異なるため、詳しく紹介します。

臨床法務

臨床法務は、会社が倒産してしまった時の処理・訴訟対応、クレーム処理等会社に起きた問題を解決する役割を担います。

例えば、顧客に何か問題を起こし、損害賠償を求められた場合に対処をする事がこれに該当します。

臨床法務は、既に起きてしまった問題に対応する役割があるということです。

予防法務

予防法務とは、会社が法律に関連した紛争を避けるため、そして仮に紛争が発生したとしても迅速に対応できるように取り組む役割を担います。

実際に問題が起きてから対応するのでは、会社に多大な損害を伴う事になりかねません。

予防法務では事前に問題を防ぐ事、発生したとしても最小限に抑えることを目的としています。

戦略法務

戦略法務の役割は、予防法務や臨床法務みたいに会社の問題に対し、特に何かはしないです。

戦略法務は、主に会社がこれから事業を拡大していくにあたってやりたいことを法律上問題ない形で実現するためのサポート役を担います。

経営陣や取引先の人達と協力し、会社に新しい価値を生み出すことが目的です。

法務部の仕事の平均年収

「法務部の平均年収が気になる」という方は、法務部を目指す方ならほとんどの人が感じるはずです。

そこで、ここでは法務部の平均年収について紹介します。

まず、法務部の平均年収の相場は大手転職サイト「転職会議」によると、591万円程となっています。

日本の社会人の平均年収は、2022年の時点で403万円となっているため、日本の平均年収と比べるとかなり高い年収であることがわかります。

そのほか、法務部の年収を年代別に見てみると、20代で年収の平均が376万円〜469万円、30代で約582万円、40代以上で約785万円となっています。

年代別で見てもわかるように法務部の平均年収は、”高い”と言えます。

法務部の仕事の将来性

ここでは、法務部と仕事をする将来性について解説します。

結論から話すと、法務部は求人数が増加傾向にあり、「将来性がある」と言えます。

法務部では、現在人手不足が続いています。

そのため、会社は即戦力になる経験者が欲しい事が多いため、既に会社の法務として従事している人は、スキルを磨く事で、ニーズのある人材として活躍できます。

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法務部の仕事内容

次に法務部では実際どのような仕事があるのか、仕事内容を紹介します。

法律相談

法律相談の内容について紹介します。

会社の法務部の「法律相談」は、様々な仕事に関連した法律面での相談に応える仕事です。

内容によっては、先ほど紹介した三本の柱の全てに該当する事もありえます。

法律相談では、問題点を見つけ出し解決策を相手に提示する問題解決力が必要になります。

そのほかにも、相談に乗るためにコミュニケーション能力も大事です。

契約法務

契約は、自社と相手の間で取引のルールを定めるもので、法律の知識が豊富な法務部が、どんな権利業務が発生するかを考えた契約書を抜けがないように作る必要があります。

契約書に関する仕事内容は、相手から提出された物が法律的に問題ないか、自社が不利益を被る内容じゃないかをチェックする「契約書審査」と、契約書を作る「契約書作成」の二つがあります。

そのほかに、契約の相手が日本の会社ではない場合もあるため、中国語等、母国語以外での契約書の「審査」、「制作」を実施するパターンもあります。

ガバナンス

法務部のガバナンスの内容を紹介します。

ガバナンスは、会社の大事な意思決定に関与する機関運営を目標としています。

法務部では、会社法等の知識を元に株主総会や取締役会、株式の発行等に関連するサポート業務を担います。

法的手続き対応

子会社を建てたり、会社の運営をする上で必要となる手続きの実施も法務部の大事な仕事です。

事業は常に法律と密接する関係性であり、法律に関する知識や手続きが必要になる作業が多発します。

そこで、税理士や経営陣と相談をして事業を進行させていくのが法務部の仕事なのです。

労務・労働問題

社員を雇用する会社では、労務管理や労働の問題は必ずと言っていいほど発生します。

会社と社員の雇用関係には、労働基準法等の法律が存在するため、法務部が法律的に問題がないかをチェックする場合もあります。

例えば、社員から所属の上司によるパワハラ・セクハラを受けた事によって訴えられたり、社員を少しの問題でクビにした事による不当解雇で訴えられたりする場合があります。

この場合、法務部では紛争を早めに解決するために、自分たちで法律上どうであるかと検討を実施し、場合によっては外部の弁護士と協力する時もあります。

トラブル対応

会社の中で、起きた様々な問題、あるいは取引先から会社に対するクレーム等があった場合に法務部では、迅速な問題解決のための対応を実施する事があります。

紹介したケースが、訴訟等の法的な問題解決の手段として発展する事が少なからずあるためです。

問題の対応は、法務部だけで実施する事もあれば、法律事務所にいる弁護士と協力して実施する時もあります。

法務部の仕事に転職する方法

「法務部に転職を考えている」「法務部で働いてみたい」人に向けて、おすすめな転職方法について紹介します。

法学部卒業後に新卒で入社する

法務部に就職したい場合は、大学で法学部として法律の勉強を行い、知見を持ち会社の法務部に新卒で入社する事がおすすめです。

法務部では、途中で少し述べたように常に人材不足のため、多少なりとも知識量の多い人を求めている事が多いです。

そこで、新卒社員は中途採用よりスキル等を多めにみてもらえる事が多いのと法学部に属していた事から知見があると判断されるため、入社しやすいと言えます。

関連資格を取得して入社する

法学部以外の大学で勉強していて卒業後に法務部の仕事をしてみたいと思う人も中にはいると思います。

しかし、再度大学を受験したり、違う学部から法学部に転籍をするのは大変ですよね。

そこで、法務部の仕事に就くために法律に関連する資格を取得して入社するのがおすすめです。

行政書士や司法書士、司法試験に合格する等実績を積むと会社の法務部へ配属してもらえる確率が高まります。

ただ、法律の資格は大変難しく、容易には取得できません。

しかし、ちゃんとした法律の知識を身につけなければ、会社の法務として働く事はできません。

法務部の仕事に必要なスキル・おすすめの資格

法務部では「どんなスキルが必要なの」「おすすめの資格があれば知りたい」と悩んでいる方もいると思います。

ここでは、法務部の仕事に必要なスキル・おすすめの資格を紹介します。

コミュニケーション能力

法務で求められるスキルは、コミュニケーション能力です。

法務では、自分の部署以外の人間や外部の弁護士と連携を取ることもあるため、人と円滑にコミュニケーションを取れる事が重要です。

高度な法律知識

法律を扱う部署であるため、高度な法律知識を所有しておくべきです。

知識とスキルの証明として、例えば

  • 司法試験合格
  • 法学部卒業
  • 司法書士や弁護士資格の取得者

このように法律に関連する大学を卒業していたり、法律に関連する資格を取得していると知識とスキルの証明を行う事が可能です。

語学力

法務部のある会社では、国際案件を扱っているところも多くあります。

そのため、語学力を身につけることをおすすめします。

英語だったら、TOEICを受験することをおすすめします。

TOEICで800点程度が求められる語学力と言われています。

英語だけでなくそのほかの言語も習得していると様々な国と取引がある会社に就職できる確率も上がります。

業界知識

会社の法務部は、自分の会社の事業内容や、業界の知識を網羅しておくことが重要です。

ただ、法律に知見があるだけの人が欲しいならば外部に委託するだけで十分です。

なぜ、法務部を設置するかというと外部には業界や自社の事業内容に詳しく事業の改善をしていこうと考える人がいるとは限りません。

業界の知識を把握しており、法律に違反せず経営を行い事業の拡大を行うため、法務にも業界知識を求められるのです。

弁護士

法務部として仕事したいなら弁護士の資格を取得するのがおすすめです。

弁護士になるには、司法試験に合格後1年間司法修習を終え、司法修習生考試に合格する必要があります。

弁護士の資格があると、司法書士、弁理士等が担当する業務を担う事もできます。

そのため、汎用性の高い弁護士資格は、法務部で働く上で大きな強みになります。

知的財産管理技能士

知的財産管理技能士は、技術、デザイン等といった「知的財産」を管理し、適切に運営できることを公的に証明することのできる国家資格です。

仕事の内容は、後ほど紹介する弁理士に近く法務部とは相性のいい資格になります。

試験の難易度は1〜3級まであり、法務部に評価してもらうためには2級以上の取得がおすすめです。

弁理士

弁理士は知的財産の出願手続き等の代理を行う事ができる資格です。

会社の法務部においては、特許、商標、著作権といった知的財産権に関連する仕事があります。

知的財産に関連する実務は独特で、会社においても高い評価がなされます。

弁理士は理系知識が必要になってくるため、理系出身の人におすすめの資格と言えます。

法務部の仕事には高度な専門知識とコミュニケーション能力が必要!

法務部について様々なことを解説してきました。

ここで、重要なことをまとめると、法務部の仕事では高度な専門知識とコミュニケーション能力を身につけるようにしましょう。

法務部に所属したい場合には、やはり実力者を求めている会社が多数のため、高度な専門知識やスキルを証明する必要があります。

そのためには、法律に関する資格を取得する、法学部で勉強をする等の取り組みをするといいでしょう。

コミュニケーション能力に関して言えば、法務部は会社の様々な部署や外部の弁護士等とも交流する機会が多いため、人と柔軟に関わる能力が求められます。

コミュニケーション能力に自信がないという方は、積極的に自分から人に話しかけてみる、話をよく聞いて話題の展開等をしてみるといった練習をしておくのもおすすめです。

まとめ

こういったお悩みをお持ちではありませんか?

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・希望に見合うスタートアップ企業が見つからない
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