世界市場1,300兆円の建設業界に挑む株式会社BALLAS 代表取締役 木村 将之 インタビュー

2023.10.05

起業・創業

世界市場1,300兆円の建設業界に挑む株式会社BALLAS 代表取締役 木村 将之 インタビュー

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建設業を最適化し、人々を幸せに。 BALLAS革新的サービスに迫る

株式会社BALLAS
代表取締役 木村将之

経歴について

木村さんのご経歴を教えてください

1992年生まれ、愛知県豊橋市の出身です。新卒で双日株式会社へ入社し、金属・鉄鋼資源の輸出入、事業投資、経営管理の3軸で経験を積みました。その後、製造DXスタートアップの株式会社Catallaxyで経営企画責任者を経て、BALLASを起業し今に至ります。

どのような経緯でBALLASを創業したのですか?

元々私の父が建築士だったこともあり、幼い頃から建設業界の魅力を感じていたこと、商社で働く中、建設業をはじめとする歴史ある産業には未だアナログな慣習が多く残っていることを知り、テクノロジーの力で貢献できるかもしれないと事業化を意識していました。
2社目(株式会社Catallaxy)では製造領域の調達サービスに携わる中、類似のニーズを持っている建設業のお客様にもサービス提供することを模索しましたが、必要な機能や付加価値の生み出し方が異なることもあり、結果的に創業する判断に至りました。

いつから起業することを考えていましたか?

起業する方を「経営をしたくて起業するタイプ」と「事業をしたくて起業するタイプ」の2つに大別すると、自分は後者です。
現在の事業が最も社会に貢献できる形で展開できるように企図した結果、起業が最適だったというのが正直なところです。その為、起業することが前提ではなく、事業展開すると決めた時から実現する手段の一つとして考えていました。

BALLASについて

事業内容について教えてください

「建設業を最適化し、人々を幸せに。」を使命に掲げ、ITテクノロジーをベースに建設業界における課題を解決していく企業です。
BALLASの考える「最適化」は、建設業に関わる人々がそれぞれの得意分野に集中できるような仕組み・環境を作っていくことと定義しており、創造性と生産性が両立する世界観を目指しています。
現在は「調達」領域の最適化に注力しており、施工会社が使用する特注の建設部材の調達システムを開発・運営しています。

BALLASの提供するサービスの特徴とは?

建設部材の受発注プラットフォーム「BALLAS」を提供しています。
施工会社さんは、調達したい部材の図面作成から部材供給までを一貫してBALLASに任せることができ、協力会社である製作工場さんは、BALLASに製作図の描き起こしや見積もり交渉などを任せて製作の業務に集中することができます。
よく商社のように見られることがあるのですが、内製のITテクノロジーをベースに、自社内に図面作成機能があり、協力会社さんと一蓮托生の関係を築いていることから、ファブレスメーカーと認識いただく方が実態に合っていると考えています。
まとめると、BALLASの付加価値は、テクノロジーを用いてサプライチェーンの最適化を図ることに加えて、メーカーとして部材の供給責任を負っていることです。

業界のペインをどのように捉えていますか?

建設部材の調達におけるボトルネック(業界のペイン)は、発注者である施工会社さんと受注者である製作工場さんの間にある情報の非対称性から生まれた取引コストです。
両者の間では、取り扱う図面や業務レベルで必要な知見が異なっており、コミュニケーションが煩雑で曖昧になりがちでした。国内の建設投資額60兆円/年の内、35兆円を占める調達領域の業界インパクトを鑑み、事業展開しています。

今後の展望やビジョンについて教えてください

成長性という点では、3つの軸を定めています。
1つ目は地域展開です。
今年の4月に大阪に関西拠点を出しましたが、まもなく中部拠点も始動します。商習慣の違いはあれど日本国内に留まらず、海外でも同様のニーズがあると認識しています。
2つ目はアプリケーションです。
事業フェーズや対峙する領域に応じて必要なアプリケーションを提供していきます。提供の形式には制約を設けず、顧客体験を最優先に展開していく考えです。
3つ目は製品・サービスの拡充です。
現在は特注の金属部材がメインではありますが、お客様からは他部材のご要望や周辺サービスのご依頼をいただくことが大変多く、QCDを確実に担保しながら領域を拡大する考えです。
国内のみでも巨大な市場であるため、1社単独だけではなく、パートナー企業様と建設業界の「全体が」最適化されるように協力して取り組んでいきたいと考えています。

人材について

会社のトップとして意識していること、メンバーに伝えていることは?

世の中全体、建設業全体をみてBALLASの方向性、位置づけを考えることを意識しています。
メンバーとは全ての判断において企業理念を軸に、「すぐやる、必ずやる、最後までやりきる」こと、また職種に関係なく、お客様やパートナーさんに満足いただけるように市場に向き合うことを共通認識として話しております。

活躍しているメンバーと他のメンバーの違いは?

ビジネスパーソンとしての基本姿勢・基本動作が徹底できているか否かに尽きます。
目の前の業務をただ必死にこなすだけでは成長や成果に限界があり、活躍しているメンバーは、ゴールから逆算して目の前の仕事の意義や事業へのインパクトを考えたうえで、業務に取り組んでいます。

どんな人と一緒に働きたいですか?

企業理念に向かって一緒に全力疾走できる人です。現在BALLASに集まっているメンバーは例外なく該当します。例えば以前開催した全社研修では、なんとなく取り組むといった人がおらず、全員が真剣に集中して取り組んでいました。一例ではありますが、BALLAS社内の雰囲気や文化が表れているわかりやすい場面でした。
また、今のメンバーは建設業界への使命感や、業界で働く方々へのリスペクトを強く持っています。どれだけ規模が拡大しても、何年経っても大事にしていく価値観です。

※代表取締役木村様(左)、人事責任者益田様(右)

面接候補者に向けてのメッセージ

歴史ある会社や大手企業からスタートアップに飛び込むという選択はいろんな面で不安があると思います。しかし、経済活動において本質的な違いはない為、捉え方や考え方の切り替えが出来ればBALLASで本領発揮されている方が多いです。自分が本当にやりたいこと、それが実現できる環境があるか、という視点で考えた結果、その選択肢の一つがスタートアップというだけなら、不安なく飛び込んでほしいです。建設業界と真剣に向き合い業界課題を解決していく面白さ、その社会的意義やスケールの大きさを感じていただける方にお会いできることを心待ちにしています。

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