イベント概要
スタートアップ投資を取り巻く環境が大きく変化しています。市場競争の激化や規制・契約実務の高度化により、短期間での投資判断においても高い精度のデューデリジェンス(DD)が求められる一方、現場では事業部が市場性・シナジー・成長ストーリーに重心を置き、法務部が契約・知財・データ/個人情報・ガバナンス等の適合性に重心を置くことで評価軸のギャップが生じやすくなっています。こうした状況は、意思決定やクロージングのスピードに影響を与えかねません。
本パネルディスカッションでは、スタートアップ投資におけるDDの基礎的な観点から、事業部と法務部がそれぞれ何を重要視しているのか、そのギャップをどのようにすり合わせるのか、さらに“攻めと守り”のバランスを取りつつスピード感をもって投資を進めるための実務対応まで、具体的な事例なども踏まえて解説します。
当日はスタートアップファイナンスを含めたなどコーポレート業務全般において多数の実務経験を有する法律事務所ZeLoの島内洋人弁護士と独立系VCでパートナーを務め豊富なCVCの運用経験を持つソーシング・ブラザーズ株式会社取締役の池田が登壇します。
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| 開催日時 | 2025年9月17日(水) 18:30 - 20:30(開場18:00) |
|---|---|
| 開催形式 | オフライン開催(パネルディスカッション形式) |
| 対象者 | ・スタートアップ連携に興味関心を持つCVC担当者の方 ・大企業の経理・財務・法務担当の方 ・大企業との連携を模索するスタートアップ経営者・CFOの方 ・その他、CVC・オープンイノベーションにご関心のある方 |
池田翔
ソーシングブラザーズ株式会社 取締役
島内洋人
法律事務所ZeLo 弁護士
プログラム
「スタートアップ連携における”攻め”と”守り”のDDとは」
- 戦略的視点から事業シナジーを実現するために必要なDDのプロセスは?
- VCとCVCではDD観点のみならず、そもそも投資すべき先が大きく異なる?
- 法務的視点からリスクを把握するための具体的な注意点とは?
- スタートアップ連携における戦略と法務のバランスはどうとる?
「“賭ける価値がある”スタートアップとは?──成長ドライバーと法務リスクの天秤」
- CVC担当者、事業部門が見ている「このスタートアップは面白い」の基準とは?
- 面白いが「整っていない」企業とどう向き合うか?
- リスクを取ってでも投資すべき成長可能性の見極め方とは?
「スタートアップとの“共創”における意思決定のリアル──スピードとガバナンスの両立」
- 大企業の遅い意思決定の裏側。共創の現場の摩擦
- スピードを優先する現場と内部統制とのバランスをどうとるか?
- 戦略性・スピードが求められるCVC投資においても、法務DDを軽視することは重大なリスクとなり得る?
登壇者プロフィール
池田翔
ソーシングブラザーズ株式会社 取締役
一橋大学卒業後、みずほ銀行で、シンジケートローン組成業務に従事。その後デロイトでは、新事業の企画・運用や事業戦略の立案・実行支援など幅広い案件に取組。2018年にグローバル・ブレインに参画。日本および東南アジアにおいて、スタートアップへの投資実行および投資後の支援に従事。インドネシアオフィスの代表。2025年7月よりソーシング・ブラザーズ取締役就任。
島内洋人
法律事務所ZeLo 弁護士
2017年東京大学法学部卒業、同年司法試験予備試験合格。2018年司法試験合格。2019年弁護士登録(第二東京弁護士会所属)。2020年法律事務所ZeLo参画。AIをはじめとしたテクノロジー分野の法的アドバイスを強みとし、企業による生成AIの開発・利活用に関して、個人情報保護法、著作権法、EUのAI規制などを踏まえた実務的かつ戦略的なアドバイスを提供。その他、クロスボーダー取引を含むM&A、ストックオプション、スタートアップファイナンスなどコーポレート業務全般を手掛ける。